鉄道設計技士とは、鉄道事業法をはじめ各種の関連法令、鉄道施設や車両設計の構造、技術に関する知識、さらに鉄道土木、鉄道電気、鉄道車両に関する専門知識を有した公的資格者を指します。
受験資格は、学歴と設計に関する業務の経験年数によって規定されており、大学卒業者は5年以上の経験、短期大学または高等専門学校卒業者は7年以上の経験、高等学校または中等教育学校卒業者は9年以上の経験、旧日本国有鉄道中央鉄道学園大学課程卒業者は6年以上の経験、または、設計に関する業務を12年以上の経験がある者です。
鉄道設計技士の資格は、公益財団法人鉄道総合技術研究所が運営管理を担い、鉄道土木、鉄道電気、鉄道車両の3つの区分があり、共通試験および専門試験I、IIで試験が行われます。
鉄道設計技士が携わる仕事内容は多岐に渡り、設計に直接関連する業務では、車両や台車の構造関連、鉄道の送電設備関連、鉄道信号設備関連、電鉄変電所の工事関連、鉄道通信設備関連など様々です。その他、製造方法や生産設備の検討業務、検査や品質保証業務、設計関係の各所をつなぐ業務があり、さらに、鉄道高架化、耐震補強、現況調査や安全度診断に至るまで幅広くあります。