造園施工管理技士は、建設業法27条を根拠とした施工管理技士国家資格のひとつです。レベルの区分として、1級と2級が設けられています。

造園施工管理技術検定は、4肢択一式の学科試験と記述式の実地試験により、年に1回行われます。第一次試験では、造園工事の施工に必要な土木工学、園芸学、電気工学、機械工学、建築学などに関する概略の知識を有することが求められます。第二次試験では、設計図書に基づいて工事現場における施工計画を適切に作成することなどの応用能力が判定されます。検定に合格した者は技術検定合格者となり、所定の手続きによって国土交通大臣から技術検定合格証明書が交付され「1級(2級)造園施工管理技士」の称号が与えられるのです。

造園施工管理技士は、造園工事に関して施工計画や施工図の作成が行えるとともに、工程管理、品質管理、安全管理を的確に行うことができる能力を有しているとされています。
造園施工管理技士であれば、建設業の許可基準の一つである営業所ごとに置くべき専任の技術者や、工事現場に置くべき主任技術者または監理技術者としての要件を備えた者として認められています。
さらに1級造園施工管理技士は、元請けとして4,000万円以上の工事を下請に出せる、特定建設業に関わる造園工事業者として、営業所の専任の技術者および工事現場の監理技術者となることが認められています。