地質調査技師とは、地質調査に関する専門的な知識と技術を持ったスペシャリストの資格です。一般社団法人「全国地質調査業協会連合会」が実施する資格検定試験に合格すれば、地質調査技士として認定されます。資格制度の発足当時は、ボーリング技術の試験という形でしたが、現在では建設分野だけでなく、防災・環境・資源開発など、より広い分野での技術活用が求められるようになりました。そのため1種だった試験制度は見直され、現場調査部門、現場技術・管理部門の2部門に分けて試験を実施しています。

受験資格は部門によって異なります。現場調査部門は、ボーリング機器操作の実務経験5年以上、または協会が指定する専門学校の指定学科を卒業後、ボーリング機器操作に関する2年以上の実務を経てから受験できます。

現場技術・管理部門の受験資格は、大学・高等専門学校・専修学校・短期大学などの学歴によって変わります。4年制の専門課程(土木工学・建築学・地質工学など)を専攻した場合には実務経験3年以上ですが、専門課程外の理工系(4年制)、または2年制の専門課程専攻の場合は、実務経験は5年以上です。専門課程外の理工系(2年制)、または高等学校の専門課程卒業の場合は、7年以上の実務経験、実務のみで受験する場合は8年以上の経験が必要です。

資格検定試験は、年に1回実施されています。資格登録の有効期間は5年で、更新するためには講習会の受講、またはCPD(建築・土木技術者向けの継続教育制度で取得できる単位)の報告が必要です。