クラムシェルとは掘削機械の一つで、バケットの形状が二枚貝の貝殻に似ていることからつけられた名称です。二枚のバケットが開いた状態で下に落とし、ケーブルや油圧でバケットを閉じて土砂を掴みとる。掘削する力はあまり強くないため、軟弱地盤の掘削や海底や川底にある土砂の浚渫などで活躍します。
掘削機械はクラムシェルの他に油圧ショベルやドラグラインがあります。広範囲の土砂を掘削する場合は油圧ショベルが、作業範囲は狭いが正確な掘削を必要とする市街地の建設工事(地下工事)などではドラグラインを使うことがあります。
クラムシェルを大きく分けると、ブームの先端にワイヤーロープでバッケトを吊るして、そのバケットをケーブルで開閉するケーブル式、油圧ショベルにクラムシェルバケットを装着した油圧式、そして油圧ショベルのブームに伸縮機能を持たせたテレスコピック式があります。テレスコピック式は油圧式よりも深い場所を掘削することが可能です。クラムシェルはブームやワイヤーロープの長さを調整することで、深い場所の掘削や高い場所への揚土が可能となり、これが他の掘削機械と異なる最大の特徴です。
【参考動画】
こちらの動画ではクラムシェルについて解説されています。