TOP インタビュー SNSで話題のインフルエンサーが明かす!建設業のマーケティングの秘訣

SNSで話題のインフルエンサーが明かす!建設業のマーケティングの秘訣

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SNSで人気の職人さんは多くいますが、その中でも、ひときわ話題を集めるアカウントがあります。
川田 賢興さんは「かわちゃん@埼玉の設備屋さん」というTwitter名で発信をしており、フォロワー数は1万7000人を超え、TwitterのDMから仕事の問い合わせも多く受けています。
今回は、そんな川田さんの経歴や、ネット上で顧客を獲得する為の考え方についてお聞きしました。


▼川田 賢興さん
「かわちゃん@埼玉の設備屋さん」としてTwitterで活躍中、その他、TikTok、Instagramなどで住宅のトラブルの解決方法を発信。

祖父のガソリンスタンドとプロパンガス販売を継ぐも、継いだ瞬間に収益が悪化

赤木:よろしくお願いします。かわちゃんさんはどういった経緯で建設業に入ってこられたんですか?

かわちゃん:建設業自体は親が水道工事の会社をやっていまして、僕も子どもの頃から水道工事やエアコンの工事を手伝っていました。その後、親は自分の会社を繋がせない主義だったこともあり、祖父がやっていたガソリンスタンドを継ぎました。

赤木:最初から今の事業をなさってたわけじゃないんですね。

かわちゃん:祖父の事業を継ぐ形でしたので。その後、2年目にプロパンガスの販売と水道工事をはじめました。

赤木:水道は2年目からだったんですね。

かわちゃん:継いだ瞬間にガソリン代が上がって利益が出なくなってしまったのがきっかけですね。結局、ガソリンスタンドは祖父が亡くなって僕が社長になってから撤退しました。

赤木:そんなに厳しい状況だったんですね。

かわちゃん:3年くらい月給8万円でしたからね。副業で結婚式の動画制作をやっていたのですが、これも簡易的に動画を作れるツールが普及して、一気に相場が崩れてしまいました。そこでガソリンスタンドからは撤退して、プロパンガスと水道工事に注力していきました。その後、プロパンガスと並ぶメイン事業の設備屋を始めました。

ブログを始めて集客に成功

かわちゃん:ガソリンスタンドをやめてからは、父の仕事を無給でもらいながら、自分で顧客を取るためにブログをやったり、商工会に入って元請けを探したりしました。

赤木:ブログを始めたんですね。

かわちゃん:ブログは昔からやってましたし、HPも作っていたので。親に集客にお金をかけることを禁止されていたので、その他の方法を色々模索して始めた感じです。

赤木:ブログではどんなことを書いてたんですか?

かわちゃん:今のTwitterと変わらないですね。住まいのトラブルを解決するような情報を発信していました。ポイントは集客用の記事と、問い合わせ獲得用の記事に分けていたことですね。集客用の記事は、当時はGoogleの検索で上位に入るようになっていました。

赤木:すごい!お金をかけずに集客に成功していますね。

かわちゃん:さすがに今はこうはいかないですけど、タイミングが良かったんだと思います。

コロナ禍でTwitterを始めて人気に

赤木:Twitterを始めたきっかけは何かあったんですか?

かわちゃん:ブログと同じで宣伝のためですね。コロナ禍で時間が少しできたので、うまくやって「マツコの知らない世界」に出演できないかなと思って始めました。

赤木:コロナ禍でそういう動きをいち早くできているのが凄いですね。

かわちゃん:ブログでバズるようなネタは分かってて、「自分で調べても分からないことが多い、お役立ち情報や失敗談」がバズると思って情報発信を始めました。

赤木:バズるネタが分かってたっていうのも驚きです。

かわちゃん:失敗談は特に伸びやすいですね。トラブルになったとか、親方に怒られたとか。ただし、ただ失敗しただけじゃなくて、見た人にとって学びになるような情報も出していかないと問い合わせには繋がらないので、その辺りのバランスも見て発信しています。

赤木:例えば過去にバズったツイートとかってありますか?

かわちゃん:これは学びになるツイートではなかったんですが、婚活パーティに参加した時、仕事の内容を説明していたらエアコン20台売れて元が取れた話はバズりましたね。

赤木:「違うんだエアコン受注が欲しかったんじゃ無い嫁が欲しかったんだ!」のくだりが最高ですね 笑

かわちゃん:このツイートがきっかけで、テレビ朝日の「激レアさんを連れてきた。」に出演することになりました。

赤木:Twitterからテレビデビューまで果たしたんですね。

かわちゃん:設備屋の中ではエアコンは主力ではなかったんですが、テレビに出てから主力になりました 笑 年間20台くらいの販売数が、250台くらいまで増えましたから。

赤木:かわちゃんさんはTikTokもなさってるんですよね?

かわちゃん:そうですね。コンセプトはTwitterと同じで、住まいのトラブルを解決するノウハウを動画にしています。

@kawaken1985

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赤木:こちらも仕事の問い合わせが多く来ている感じですか?

かわちゃん:いえ、こちらは問い合わせは来ていないですね。Twitterと違ってTikTokは顔出しをしていないので仕事になりにくいんだと思います。ただ、フォロワー数の増加は凄く多くて、僕も始めて2ヶ月で8000人くらいになりましたし、これから情報発信をしたい方にはTikTokをお勧めしたいですね。

赤木:やっぱりTikTokは人気なんですね。

かわちゃん:ただ、クロージングまでの導線は意識した方がいいです。例えば、僕の動画のネタは修理の問い合わせ情報を元に、一般の方がどんなことを知りたいか想像して作っています。それで「僕のアカウントを見てれば損をしないよ」というメッセージが伝わるような設計にした上で、プロフィールを見てDMを頂けるように設計しています。

赤木:緻密に計算されているんですね。

かわちゃん:必ず細かく考えないといけないわけじゃないですが、「何がしたいのか」という目的から逆算して考えるのは大事ですね。

中には大きな失敗も

赤木:お聞きしてる感じだと、めちゃくちゃ経営がうまくいっているように感じますが、失敗した経験とかもありますか?

かわちゃん:むしろ失敗した経験の方が多いくらいですよ。大きなものだと、5年前に銀行から1000万円融資を受けて、500万円を広告にかけたところ、10件くらいしか応募が来なかったこともあります。あの時は絶望しましたね。

赤木:500万円が無駄になってしまうのは辛すぎる。

かわちゃん:ポスティングに月100万円かけたり、フリーペーパーやGoogle広告を出したりしていたいたんですが、月1件問い合わせが来るかどうかという状況でした。そもそも社名が「伊奈石油」って名前だったから、問い合わせが来なかったのかもしれません。

赤木:ガソリンスタンドの時の名前のままだったんですね。「伊奈石油」だと水道屋さんや設備屋さんには思えないですよね。

かわちゃん:あの時は「寝ずに仕事すれば稼げる」って思ってなんとか乗り越えましたけど、さすがに今はもう無理ですね。。

埼玉制覇を目指し、戦略的に展開

赤木:今後の目標などはありますか?

かわちゃん:大きな話だと、埼玉を制覇したいですね。でも、いきなり都心に出店しても勝てないので、勝てる市場を見極めたいと思います。

赤木:勝てる市場って、どういう場所ですか?

かわちゃん:例えば人口が減って競合店舗が減っている地域や、ネットの広告を出した時の獲得単価(1件の問い合わせを得るのにかかる費用)が低い地域ですね。そういった、勝ち目がありそうな場所を狙いたいです。

赤木:戦略的に展開していますね。

かわちゃん:競合が強いのであれば、競合から仕事をもらうという選択肢もありますけどね。とにかく、自分達が勝てるところだけに集中することが大事です。

赤木:中小企業のセオリーですね。

かわちゃん:その上で、色々と試してみて、うまくいった時と失敗した時の違いを検証して、失敗を失敗のまま終わらせないように、事業を進めていきたいですね。

[文/赤木 勇太]

 

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