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2022.2.21

建設機械13種類の作業内容や必要免許などを詳しくご紹介

2022年2月21日更新

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建設現場ではさまざまな重機や建設機械を使います。現場により建設機械が異なり、操縦や運転をするときは資格や免許が必要です。当記事では、13種類の建設機械をご紹介します。

どのような作業をするのか、必要な資格や免許は何なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

建設機械13種類と必要な資格・免許をご紹介!

建設機械は主に建設現場で使用される機械のことです。道路工事や高層ビルなどの建設の際に使用されます。今回は13種類の建設機械をご紹介します。

油圧ショベル(ユンボ、パワーショベル、バックホウ)

油圧ショベルは、地面を掘削したり土砂をトラックに積み込んだりする建設機械です。何かを掘ったりすくったりする機械と考えるといいでしょう。また、油圧ショベルは、ユンボ、パワーショベル、バックホウなどと呼ばれることがあります。

機械の特徴としては、先端にバケットと呼ばれるショベルがついていることです。このバケットで土を掘ったり土砂をすくうことができたりします。工事現場ではよく見る建設機械です。

バケットの種類を交換することで、工事現場だけではなく公園の整備、鉱山、林業、解体、産業廃棄物の処理、農作業などにも使うことが可能です。走行する際は本体の下についてあるクローラーで移動します。

一般道を走行することができないため、現場に持って行く際はトレーラーに乗せて運びます。なお、油圧ショベルは小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」を受講して、修了すると操縦できます。

吊り作業を行う際は、「クレーン機能を備えた車両系建設機械の取り扱いについて」の要件を満たすことが必要です。

トラクタ(ブルドーザー)

トラクタは農業用機械ではなく、建設機械ではブルドーザーのことです。構造の特徴としてキャタピラーがあります。キャタピラーは、起動輪を囲むようにゴムや金属製の細い板が連結されているものです。

ブルドーザーが得意な作業は、建設現場などにおいて土を削ったり押したり、ならしたりすることです。近年では、海底などの場所においても遠隔操作によって作業できるブルドーザーが登場しています。

なお、トラクタを操縦するには、「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を受講して修了することが必要です。

ホイールローダー(タイヤ式、中折式)

ホイールローダーの大きな特徴は、本体の前部に付属する大きなバケットです。

油圧ショベルよりも大きなバケットであり、土や土砂、骨材などをすくい上げます。また、タイヤ式で走行するトラクタは、機動性があり作業効率が高いです。運転のしやすさも特徴でしょう。

前面のバケットを変えると除雪作業にも使いやすいです。パレットフォークに変更することで、大きめの荷物を運ぶこともできます。

なお、トラクタの免許や資格は車両の重量や構造で異なります。車両重量が5t未満、最大積載量3t未満であれば普通免許で運転することが可能です。排気量が1500ccを超える車両の場合は、小型特殊自動車や大型特殊免許が必要です。

また、バケットを装着して作業する際は、「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を受講して資格を取る必要があります。

クレーン(かに、移動式、ラフテレーン、オールテレーン)

クレーンは、重い荷物を吊り上げて移動させる機械です。小型の移動式クレーンであるかに、それよりも大型な移動式、ホイールクレーンでの不整地走行が得意なラフテレーン、ラフテレーンよりもスピーディーに移動できるオールテレーンなどの種類があります。

現場の特徴や建設物によってそれぞれのクレーンを使い分けていきます。また、高層ビルなどを建設する際は、タワークレーンを使用することがあります。

各種クレーンを操縦、運転するには、「クレーン・デリック運転士免許」の取得や「小型移動式クレーン運転技能講習」、「玉掛け作業者」の受講など、行う作業内容やクレーンの重量などで異なります。

モーターグレーダー

モーターグレーダーは、整地作業に使う建設機械です。荒地や砂利道などをならすときや側溝などをつくるときに使用します。豪雪地帯では除雪作業で使用することもあります。

モーターグレーダーの特徴は、前輪と後輪の間にブレードが付いていることです。ブレードはモールドボードと呼ばれ、地面の土や雪を削ります。

また、前輪と後輪の間が折れ曲がる構造となっており、コマ割りが効く重機です。モーターグレーダーを公道で運転するときは、大型特殊免許が必要です。作業で操縦する際は、「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を受講して修了証が必要になります。

ダンプトラック、ローダーダンプ

ダンプトラックやローダーダンプは、荷物の運搬に使う建設機械です。具体的には現場で掘削した土砂や砕石などを荷台に入れて運びます。さらに運搬物を下すために、荷台部分は持ち上がる構造です。

車体が折れ曲がる構造のダンプトラックは小回りがきいて作業がスムーズに進みます。
また、ダンプトラックの一種であるローダーダンプは、荷台部分がスライドします。荷台をスライドさせれば、油圧ショベルなどの重機を積み込むことが可能です。

近年ではトラックの無人走行の実用化を目指した実証実験も始まりました。ダンプトラックやローダーダンプを運転するときは、大型免許が必要です。大型自動車に分類されないダンプトラックなどは、中型免許が必要です。

なお、作業現場で操縦する際は、「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を受講することになります。

スキッドステアローダー

スキッドステアローダーは、ホイールローダーのように運搬作業で使う建設機械です。車体の前方にバケットがついており、土砂などをすくって運ぶことができます。使用用途はホイールローダーと同じですが、異なる点は車体が小さいことです。

また、その場で旋回することもできます。操縦するときにレバーを左右の手を使うため、ホイールローダーのように手を使った荷役作業はできません。足元にはペダルが2つありますが、片方は移動、もう片方はバケットの操作で使うため操縦には慣れが必要でしょう。

スキッドステアローダーの操縦には、小型特殊免許か普通自動車免許が必要です。公道で作業をするときは、管轄する警察署への届け出も必要になります。

杭打機(サイレントパイラー)

杭打機は、基礎工事で杭を打つときに使う建設機械です。杭打ちは地盤を安定させるための工事であり、軟弱な地盤のときに行います。基礎工事で杭打ちを行う方法は、打撃式、圧入式、掘削式があります。

打撃式はハンマーを使って打ち込みます。圧入式は、油圧ユニットを使って杭を打っていきます。掘削式は、先端がスクリューになっているものを使って掘削します。それぞれで適する状況があるため、使い分けていきます。

なお、杭打機を送受するには、「車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習」を修了する必要があります。移動式クレーン運転免許も保有することも推奨されています。

粉砕機(ジョーククラッシャー)

粉砕機は、コンクリートや石、アスファルト、瓦などを粉々に粉砕する建設機械です。後述する選別機などで選別したものを細かく砕くことで再利用することができます。粉砕機の大きさは、鉱山や採掘現場で使う大きいサイズから家庭の庭で使うような小型のものまであります。

粉砕機の操縦には特に免許や資格を必要としていません。特に家庭で使う小型の粉砕機であれば、簡単な操作で使うことができるでしょう。

穿孔機械(ブラストホールドリル)

 

穿孔機械は、岩石に穴をあける機械です。主な使用用途は、石の採集となります。石の採集は通常、岩石に穴をあけて爆薬を入れて爆破させます。その穴をあける機械が穿孔機械です。

穿孔機械は穴をあけるほかにも、削る作業を得意とします。本体のサイズはさまざまであり、油圧ショベルのような車体で、先端のアタッチメントが穴をあけたり削ったりできる構造となっています。

穿孔機械を操縦するにあたり「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を修了しておくといいでしょう。

締固め機械(ローラ、タンパ)

締固め機械は、盛り土などを固めるために輪荷重や振動、衝撃力などを利用して固める建設機械です。また、締固め機械フラットローラやタンピングローラ、タイやローラなどさまざまな種類があります。

たとえば、タイヤローラはアスファルト舗装の際に表層部分を固めることが可能です。舗装箇所によってはハンドガイドローラで固めます。また、ハンドガイド式にはタンパもあります。上部にエンジンが搭載されており、回転力を使って上下運動により締固めを行います。

締固め機械を操縦する際は、締固め用機械運転者の資格が必要です。資格を取得するには「締固め用機械特別教育」を修了する必要があります。

舗装機械(アスファルトフィニッシャー)

舗装機械は、アスファルト舗装などを行う建設機械です。タイヤ式とクローラ式があり、アスファルト合材をホッパーから車体後部にあるスクリードに送ります。バーナーで加熱して合材を溶かして、走行しながら合材を敷いていきます。

舗装機械はおおむね6m以下がほとんどですが、なかには10m前後の種類もあります。舗装機械を操縦するには「車両系建設機械(整地・運搬・積込及び掘削用)運転者の技能講習」を受講して修了証を得ることが必要です。

また、建設機械施工技士の試験に合格すると舗装機械を扱うことができます。

選別機(スクリーン)

選別機は掘削作業などで生じた廃棄物などを大きさごとに選別する建設機械です。掘削作業のほか、土木工事、廃棄物処理、木材処理にも使用します。選別したものは、プラスチックや金属などにわけられて、資源として再利用することが可能です。

選別機の大きさや仕様は多岐にわたり、現場の規模などによって使い分けます。最近の機種は、操作スイッチがパネルに集中しており、地上から簡単に操作することができます。

穴掘建柱車(ポールセッター)

穴掘建柱車は、ポールセッターとも呼ばれており、掘削機能があるクレーンです。電柱やトランス設置の際に使われます。この機会ひとつで掘削とクレーン機能を使った作業ができます。

車体の先端部分にアースオーガがついており、掘削作業ができます。その後、クレーン機能で電柱などを吊り上げて掘削した穴に埋設していきます。自走することもできます。穴掘建柱車を操縦するには、「車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習」の修了することが必要です。また、「小型移動式クレーン運転技能講習」を修了していると現場で役立ちます。

まとめ

建設機械は、それぞれに得意とする作業があり、操縦や運転するには資格や免許が必要です。興味のある機械に必要な資格や免許を確認してみてはいかがでしょうか。

また、建設業界で働く職人が資格や免許を取得し年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

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