「敷設」は「ふせつ」と読む。「しきせつ」とは読まない。
「敷設」の意味は「敷くようにして広い範囲に設置すること」である。特に建築業界では、インフラの整備などで「敷設」を使うケースが多い。「敷設工事」「高速道路を敷設する」「LANケーブルを敷設する」などと使う。
「設置」や「配置」、「建築」や「建設」なども、「敷設」に似た言葉である。「敷設」を使用するのは、設備を広範囲に「設置」や「建設」する時となる。「設置」などを使う場合は、独立した1つの設備を置くという意味で使われることが多く、「敷設」のように連なったものを置く場合にはあまり使われない。
また、「ふせつ」には「敷設」だけでなく、「付設」や「附設」もある。「付設」「附設」は、「あるものに付属するものを新たに設置する」という意味合いが強く、「敷設」とは区別して使われている。
さらに「布設」も「ふせつ」と読む。「敷設」同様に「広い範囲に設置する」という意味で使われている。
ただし、建築現場では「布設」を水道設備の場合のみに限定して使い、それ以外には「敷設」を使用している。その理由は、法律上の慣習によるため。水道法の条文では「敷設」が使われず、「布設」で統一している。