リフォーム業界を取り巻く環境は決して容易とは言えません。そのなかで、Asplead株式会社は「現場のクレーム多発」という大きな課題に直面しました。そこで、代表の佐藤氏は施工の内製化に方針転換をはかりました。
社員一人ひとりと向き合いながら、地道な現場改善と工夫を積み重ねてきた軌跡をご紹介します。
Asplead株式会社 代表取締役 佐藤 康平 氏
不動産会社での営業職を経て独立。当初は電気の開通作業を手掛ける事業からスタートし、リフォーム市場の将来性に着目。2018年より本格的にリフォーム事業を開始し、卓越した営業力と経営手腕で、わずか数年で会社を業界でも注目される規模へと急成長させた。
目次
成長の原点。品質への執着が生んだ「内製化」という決断
Asplead社がリフォーム事業を開始した当初、施工はすべて協力会社に依頼していました。しかし、現場ごとに異なる細かな要望や、急な仕様変更などに対して、十分に迅速かつきめ細やかな対応が難しい場面がありました。
また、外部の協力会社との連携だけでは、自社が目指す品質基準や顧客対応の徹底が行き届かず、結果としてお客様からご指摘をいただくケースが増えていきました。
こうした課題を受け、佐藤氏は「自社で現場を直接管理し、より高い品質と柔軟な対応を実現したい」と考え、施工の内製化に着手しました。
佐藤氏は、まずは解体やクリーニングから内製化を始めました。内製化当初は、スケジュール調整や人員確保で苦労したものの、少しずつ現場の品質が改善し、クレームが減っていった実感があったそうです。
「質の低い仕事をする相手とは、たとえ人手が足りなくても契約はしない」と、佐藤氏。
この妥協しない姿勢こそ、Asplead社の信頼の礎であり、急成長を遂げたすべての原点と言えるでしょう。まず解体とクリーニングから始まった内製化は、その後、設備、電気、大工といった専門職へと拡大。品質へのこだわりが、会社の体質そのものを強く変えていったのです。
協力会社は「戦友」クオリティで選び、信頼で繋がるパートナーシップ
内製化を進める一方で、佐藤氏は協力会社との関係を解消したわけではありません。
むしろ、会社の成長のためには「自社職人と協力会社さんのバランスを考えながら、うまく連携していくことが重要だ」と語ります。
連携を図る際には、価格や納期も考慮しながら、自社の品質基準に合うかどうかを必ず確認しています。現場で問題が発生した場合は、今後の取引も含めて柔軟に見直す体制にしています。
馴れ合いの関係ではなく、顧客への提供価値を最大化するという共通の目的を達成できる相手かどうか。その一点をシビアに見極めます。
これは最高の仕事を目指すプロフェッショナル同士の、フェアな関係性とも言えます。
高いレベルで応えてくれるパートナーを常に探し、信頼で繋がっていく。この姿勢が、Asplead社の施工体制全体の強度を高めているのです。
スピードと誠実さ。営業マンのDNAが築く、社内外の信頼関係
「当社は広告費を一切かけず、全てテレアポで不動産会社様と関係を築いてきました」
佐藤氏のキャリアの原点は「営業」。その経験から来る「即レス」の徹底は、今やAsplead社の文化となっています。それは顧客や取引先に対してだけでなく、社内で働く職人や、これから仲間になるかもしれない応募者に対しても変わりません。
「職人さんはマメな連絡が苦手な方も多いので、応募があればメッセージを待つのではなく、すぐにこちらから電話をかけます」
スピーディーかつカジュアルな対話で、相手の懐に飛び込んでいく。この人間味あふれるコミュニケーションにより、社内外から『この会社は信頼できる』という安心感を得ています。
形式や体裁よりも、人と人との繋がりを大切にする。その誠実な姿勢が魅力となっています。
「相談役」が育む安心感。社員定着への本気の投資
職人を採用できても、定着しなければ意味がありません。多くの経営者が抱えるこの課題に対し、Asplead社は策を講じています。
「工務担当の者が、新人の相談役になっています。入社後の1ヶ月間は、前の職場との勝手の違いや不満などを、その担当が聞いてあげるようにしています」
新しい環境に飛び込む際に誰もが抱える不安やストレスを一人で抱え込ませず、会社として受け止めています。
この「相談役」の存在によって、現場の小さな問題を早期に発見し、解決することで、会社全体の生産性向上にも繋がっています。
人を採用して終わりにはしません。一人のプロフェッショナルとして、また仲間として大切に育てていきます。
この人材への真摯な投資こそが、同社の持続的な成長を支える生命線と言えます。
採用の核心。「待遇を良くすること、これに尽きる」
採用活動で最も大切にしていることは何か。その問いに対し、佐藤氏は迷いなくこう答えます。
「待遇を良くしてあげること、これに尽きると思います。そのためには、良い給料を払えるだけの利益を会社としてしっかり残せる体制を築くことが不可欠です」
それは、経営者としての強い覚悟の表れです。
「少ない人数でより高い売上と利益を追求したい」と語るように、高い生産性を実現し、そこから生まれた利益を、事業を支える社員へ最大限還元する。このシンプルで力強いサイクルを、佐藤氏は経営の中核に据えています。
Asplead株式会社の歩みは、現場の課題に真正面から向き合い、地道な改善と工夫の積み重ねに支えられています。
「こんな会社があるのか」
「こんなやり方があるのか」
――そんな驚きや気づきが、皆さんの中にも生まれたのではないでしょうか。
社員やパートナーを大切にしながら、着実に前進するAsplead株式会社。
これからも、現場発のアイデアと誠実な姿勢で、私たちの想像を超える成長を見せてくれるはずです。
今後のさらなる挑戦に、ぜひご注目ください。
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