TOP おしごと 【良い建物はこうして生まれる!】住宅現場での職人さんと施工管理者との関係性が重要な理由とは?|現場での実体験を基に解説

【良い建物はこうして生まれる!】住宅現場での職人さんと施工管理者との関係性が重要な理由とは?|現場での実体験を基に解説

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建設業は本来、施工管理者(現場監督)と職人さんが協力し合って高品質な建設物を作り上げていくものです。
ですが実際の建設現場では、100%お互いが協力し合って物づくりを行っているのでしょうか?

本記事では、住宅から店舗、土木工事まで総合的に扱っている建設会社で10年の経験があり、2級建築施工管理技士の資格を持っている筆者が現場での実体験をもとに、住宅現場での職人さんと施工管理者について、その関係性がいかに重要か等についてを解説します。

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施工管理者が意識すべき3つの重要な管理項目

通常、施工管理者は

・工程管理
・品質管理
・安全管理

の3項目を計画、管理して工事を履行していかなければなりません。

1.工程管理

工程管理は、基礎工事、大工工事(木工事)、屋根工事などを段取りし、各職人さんの作業効率を踏まえて工程を計画し、職人さんへ周知の元、施行を進めます。

職人さんは、現場作業の進捗により次の現場を段取りしていきます。
なので、各工事ごとの工程は正しく緻密に計画されているほうが、効率よく次の現場へと進んでいけます。

現場監督も、正確で緻密な工程を計画できれば、施主様へ正確な工期を説明できるためトラブルを軽減でき、次の工事の着工日等を詳しく把握できるため効率も上がります。

工程が正しく計画されていない場合、作業当日に他業種の職人さんとかぶってしまったり、作業が出来なくなったりしてトラブルにも発展します。

職人さんに効率よく、そして気持ちよく仕事をしてもらう為にも、しっかりとした工程計画を作ることが必要です。

その為には、現場監督が独断で工程を作成するのではなく、作業日数や主な作業内容、その日に入る人員の数等をしっかりと職人さんと打合せする事が重要なのです。

2.品質管理

品質管理は、設計に基づき、各材料の強度や住宅の断熱性など、基準値以上の建物を作る為に必要な品質を確保するために行うものです。

新築、リフォームどちらに関しても受注した業者は、品質が保証できる物件に施工し、お客様へ納品することが業者の義務です。

その上で職人さんの作業に対し、品質が確保できるように指示や確認を行う必要があります。

仕上がりが良く丁寧な仕事は、次の依頼へ繋がります。
施工業者への依頼が多ければ多いほど、施工業者から職人さんへ依頼する数も増えます。
品質にこだわることは、現場監督(施工業者)、職人さん、お客様、誰に対しても大きなメリットとなるのです。

3.安全管理

安全管理とは、現場内で事故が発生しない様、安全施設の配置や職人さんの体調管理等を行う事です。

職人さんが無理をして体調を崩したり、危険な作業をしてないかを現場で確認し、適切に指示しなければなりません。

職人さんは、わざと危険な事をしているのではなく、少しでも作業を進めようとついつい無理をしてしまいがちなので、ブレーキを掛ける事が必要です。

体調を壊したり事故が発生することは作業効率が低下することにつながってしまう為、安全管理を行う事は、結果的に工事を円滑に進める事となるのです。

施工管理者の知識・経験・物言いによっては管理がうまく行かないことも

「職人さんと現場監督って仲悪いんでしょ?」とよく思われますが、実際には一概にすべての職人さんと現場監督の仲が険悪なわけではありません。
通常の人間関係と同様で、仲が悪くなる相応の理由が存在するのです。
次から代表的な内容をご紹介します。

・現場監督の知識不足
・現場監督の仕上がりについての経験不足
・一方的な物言い

1.現場監督の知識不足

現場監督が知識不足な場合、確認不足や設計との相違による工事のやり直しが発生するケースがあります。

職人さんは会社員とは違う為、現場をこなしてお金を稼ぎます。
その為、通常であれば工事を円滑に進めなければならない現場監督の知識が不足していると、作業効率が悪くなり、テンポよく現場をこなしていきたい職人さんとの関係に大きな溝が生まれます。

「できない」「分からない」というのは誰にでもあることですが、職人さんは、現場監督の知識不足が原因で収益に大きく影響するのです。

2.現場監督の仕上がりについての経験不足

建設工事は設計に従わなければなりませんが、仕上がりの見栄えや収まりなどは、設計図の中でも詳しく記載されていない場合があります。
その際に必要なのは、臨機応変な職人さんの経験と知恵です。

ですが、現場慣れしていない監督は、職人さんの臨機応変な仕上げなどを理解できず、誤りだと指摘してしまう場合があります。
職人さんは「現場のことを何もわかっていない」と考え、現場監督は、「設計と違う事をしている」と考えてしまう為、悪循環となってしまうのです。

3.一方的な物言い

工事は、施工業者から職人さんへ仕事を発注しています。
その上下関係から、些細なミスや指示にいたるまで、職人さんへ一方的に命令しているような物言いをする現場監督が実際にいます。
しかし、偉そうな言い方をしても誰も得をしません。

例え発注者であったとしても、職人さんには「良い仕事をしてくれてありがとう」という気持ちを持って接することで、現場の雰囲気がよくなりより良いものを作れるのです。

こういったことがきっかけで、施工管理者と職人さんの関係性が悪化してしまうと、上述の3つの管理が不十分になってしまうケースもあります。

関係性の悪化は最悪の場合事故に繋がる

建設業は、十分に気を付けていても事故が起きてしまう事があります。

現場での事故は、事故を起こした本人はもちろんのこと、施工業者、お客様まで、工事にかかわる誰もが被害者となってしまいます。

その中でも、実際に作業する職人さんにおいては仕事が出来なくなってしまう為、死活問題に発展するほど被害が甚大です。

そこで、事故を防ぐために現場監督は、安全パトロール・安全協議会・危険予知活動といった事故を防ぐための対策を講じますが、施工管理者と職人さんの関係性が悪く、コミュニケーションが取りづらい現場の場合、対策が不十分になってしまうことがあります。

施工管理者が様々な対策を講じても、職人さんとの関係性を築けていない場合、危機感が伝わり切らないことも多いです。

2021年12月に発表された厚生労働省の事故件数では、建設業の事故による死亡者数は243人、4日以上の休業が必要な事故件数は13,502人となっており、様々な対策をしても、前年(2020年)よりも死亡者数+9.5%、事故件数19.8%と増加しています。

参考

実際には、事故を起こす前のヒヤリを換算すれば、その数倍も建設現場には危険があるのです。

【建設現場でのヒヤリ事例】

例①「電動丸ノコの刃に手が触れそうになった」
原因:作業効率を優先するあまり、電動丸ノコの安全カバーを開いたまま固定しており、カバーが正しく装着されていない状態で使用したことが原因

例②「足場(高所)から乗り出して作業しており、落下しそうになった」
原因:作業の度安全帯を足場に固定することが面倒な為、安全帯の使用を怠ったことが原因

例③「釘打ち機から鉄片が飛んできて目に入りそうになった」
原因:釘打ち機を使用する際、打ち込み箇所が見えにくくなる為、保護メガネを着用していなかった。

例④「バックホー旋回時に接触しそうになった」
原因:バックホーにて掘削作業中、バックホー旋回範囲で掘削手元作業を行っていた。

このような現場でのヒヤリは、毎日必ず1つは発生しています。

その様なヒヤリが多く発生してしまう1番の要因は、「作業を早く進める為」という作業効率を挙げるという理由が多いです。職人さんは少しでも早く作業を遂行しようと心がけていますが、事故をしてしまっては本末転倒であり、その後1番被害を被ってしまうのは当人です。
それらを防ぐために、事前の対策を徹底したり現場監督が細かく指示又は注意をしていかなければなりません。

ですが、現場監督が危険作業に対し指示や注意をした場合、職人さんにとっては「非効率」と思われてしまう事もあります。この認識のズレを解消する為にも、職人さんとの関係性を良好に保ち、一緒に安全な現場を作っていくという意識を浸透させていくことが重要です。

現場監督と職人の関係が良いと品質が上がる

前述の通り、現場監督と職人さんとの関係性は、作り上げる物の品質にそのまま直結します。

安全面、品質確保、作業効率向上のための創意工夫、それらを実現し、さらに仕上がり具合を考慮した工夫、そのどれもが嚙み合って初めて良い建物が生まれます。

その為には、現場監督は職人さんの経験や技術に敬意を払い、職人さんは現場監督がなぜ口うるさく指示や確認をしてくるのかを理解することが大切です。
お互い「良いものを作りたい」というゴールは同じなのです。

二人三脚と同様で、足並みそろえて進んでいかなければお互いが望んだゴールにはたどり着けません。
望んだゴールにたどり着くために、お互いの意見を尊重し、積極的に意見を交換し合う事で、より良い建物を作り上げることが出来るのです。

まとめ

工事現場では、必ず「問題」が発生します。
仕上がりの収まりや工期不足、季節や地域によって異なる品質や安全面の考慮など、様々な問題に誰か一人が対応するのではなく、工事関係者すべてが一丸となって問題解決にあたることが必要です。

施工管理者には、現場を安全に、且つ設計や法規に基づいて円滑に進めていく義務があり、職人さんには、より良いものを効率よく仕上げていきたいという想いがあります。
職人さんの技術や工夫を施工管理者が設計に当てはめていくという理想的な関係が、事故防止、高品質な建物を作り上げていく事につながります。

その為には、施工管理者も多くの現場や施工方法を学び、職人さんという「技術者」に対し上からでも下からでも無く、同じ目線で意見交換が出来るようにならなければなりません。

良い建物を作り上げることは、職人さん、現場監督、設計者誰もが今後の自信となります。
さらに良い物づくりにつなげていくために、工事関係者皆が協力し合い、高品質な建物を作り上げていきましょう。

(文/エイジ)

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