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建設業の現場監督とは?仕事内容や必要な資格、仕事の覚え方など徹底解説

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現場監督とは、工事のスケジュールや人員、品質、安全など建設現場全体を管理する役割です。建設現場において作業工程をスムーズに進めるためには、この現場監督の存在が欠かせません。
また、現場監督と言っても、担当する現場の規模によって役割や作業内容は異なってきます。

今回の記事では、そんな現場監督の中でもゼネコンのような大規模な現場における現場監督について、仕事内容や仕事の覚え方、必要な資格などについて紹介します。

将来的に現場監督としてのキャリアを目指している方は参考にしてみてください。

建設業の現場監督とは

建設業における現場監督とは、工事のスケジュール管理や品質管理、人員管理、安全管理などを監督する立場の人のことです。主に建設現場全体を管理するのが役割になるため、直接的な作業に加わることはありません。代わりに、現場監督には現場で起こりうるあらゆる動きに注視することが求められます。

現場代理人との違い

現場代理人とは、工事現場で請負業者の代わりに責任者を務め、現場全体の管理を行う役割です。
本来は工事請負業者の経営者が担当するものですが、複数の現場代理人をこなすのは現実的ではなく、従業員の中から現場代理人を任命するのが一般的です。

また、建設業法第19条の2によると、現場代理人を設置する義務はありません。注文者である顧客と建設現場の請負人が協議し、現場代理人を設置するかどうかを決めることとなっています。

【参考】:e-Gov法令検索「建設業法第19条の2」

現場監督の仕事内容

現場監督の仕事内容は、主に「工程管理」「品質管理」「安全管理」「環境管理」「原価管理」の5つです。ここでは、それぞれどのような仕事内容であるのかを紹介します。

工程管理

工程管理は、建設現場の工期をスケジュール通りに終わらせられるように管理することです。どの仕事にも納期があるように、建設現場でも顧客との契約を遂行するために工期を守らなければなりません。

特に建設現場では、規模が大きくなるほど複数の会社や職人が関わってくることから、効率よく作業を進められるように日程を調整する必要があります。一般的に、全体的な工程表に加え、月間工程表、週間工程表、当日の作業工程など、一定期間ごとにスケジュールを作成します。

品質管理

品質管理とは、建設物や工事内容が仕様通りに遂行されているかを管理する業務のことです。具体的には、設計図や仕様書通りに強度、材質、機能などの基準を満たしているどうかを確認します。

品質管理の徹底を証明するためには、工程ごとに写真を撮ったり、試験を行ったりする必要があります。顧客も立ち会った上で、最終的に品質について合格をもらわなければなりません。

安全管理

安全管理は、建設現場の安全性を確保することで、現場で稼働する全員が危険な状況に陥らないようにします。

多くの建設現場では、建設現場における安全を実現するために、「KYK(危険予知活動)」「5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」「ヒヤリハット運動」などを徹底しています。また、新たに建設現場に入る職人向けに、安全研修や簡単なテストを実施し、各自が安全を意識できるような環境を整える必要があります。

現場監督の仕事の覚え方

職人さんと同様に、現場監督も実際に仕事ができないのであれば意味がありません。では、どのようにして現場監督の仕事を覚えればよいのでしょうか。

基本的に、現場監督の仕事は現場で覚えます。先輩の社員や上司とともに現場に出向き、見様見真似で作業員に指示をしたり、書類を作成したりします。

会社によっては、現場監督として指揮を取る前に、簡単な研修を受ける場合もありますが、マニュアルに記載されている通りに現場作業が進むことはほとんどありません。現場で学びつつ、スキルを身につけていくことが、現場監督になるために必要な考え方です。

参考に、こちらの動画では入社1年目の新入社員が現場監督が仕事を覚えるためにすることや意識することについて紹介されています。こちらの動画でも紹介されていますが、現場監督の仕事を覚える為にはまず現場に行き、職人さんとコミュニケーションをとっていく事が重要になります。

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現場監督のトレンド〜女性の現場監督

現場監督というと男性のイメージが強いですが、最近は現場監督を女性が務めるケースもあります。現場に女子更衣室や女子トイレが整備されてある現場が増えたり、週休二日の会社も増えている事もあり、女性が現場監督として活躍する機会も増えていると言えます。
こちらの動画では、女性現場監督の仕事内容や今後の希望についてインタビュー形式で語られています。

カトケンチャンネル

現場監督に必要な資格

現場監督として活躍するためには、場面に応じて「施工管理技士」や「建築士」といった資格の取得をおすすめします。資格を取得していなくても、現場監督の仕事自体はできますが、資格を取得することで仕事を任せてもらえるチャンスが広がります。

施工管理技士

施工管理技士とは、建設現場に関連する7つの資格を総称したものです。それぞれの資格は1級と2級に分けられており、現場でどのような作業を行うかによって、各資格を取得する必要があります。

建設業法第27条に記載されている通り、以下の資格を保有すると、一定水準以上の技能を持っていることが証明されます。

・土木施工管理技士:道路工事、鉄道工事、河川、空港といった土木工事に関連する資格
・建築施工管理技士:一般住宅、ビル、商業施設などの建設に関わる資格
・管工事施工管理技士:下水道配管、ダクト、浄化施設などの業務に関連する資格
・電気工事施工管理技士:電気配線、配電設備など電気工事に関連する資格
・電気通信工事施工管理技士:電気工事に加え、通信設備の工事に関連する資格
・造園施工管理技士:公園、庭園、緑化工事などに関連する資格
・建設機械施工技士:建設用重機や機械を使用する工事に必要な資格

出典:e-Gov法令検索「建設業法第27条」

各施工管理技術検定は、一般財団法人 建設業振興基金のホームページから申し込むことが可能です。

一般財団法人 建設業振興基金 ホームページ

建築士

建築士の資格は、建築物の設計や工事監理を担当する際に必要です。また、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類があり、それぞれ扱える仕事の範囲が異なります。

・一級建築士:一般住宅から商業施設、ビル、スタジアムといった大規模施設まで幅広い建築物の設計、工事監理
・二級建築士:戸建て住宅の設計や工事監理
・木造建築士:木造住宅の設計や工事監理

建築士の試験は、公益財団法人 建築技術教育普及センターのホームページから申し込むことができます。

公益財団法人 建築技術教育普及センター ホームページ

まとめ

現場監督は、工事をスケジュール通りに進めるための管理や、現場の作業員が安全に仕事に取り組めるように管理するなど、その仕事内容は多岐にわたります。

また、施工管理技師や建築士の資格を保有することが推奨されており、比較的難易度の高い職業といえるでしょう。ただしその分、高年収を狙える仕事でもあるので、目指す人も多い仕事です。
これから現場監督を目指してみるのはいかがでしょうか。
現場監督についてはこちらの記事でもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひこちらもお読みください。

【良い建物はこうして生まれる!】住宅現場での職人さんと施工管理者との関係性が重要な理由とは?|現場での実体験を基に解説

また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

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