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2021.12.7

助太刀編集部湯淺の「私のゲンバの思い出 〜鳶の親方編〜」

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「⛑おはようございますっ!12月1日、本日の朝礼を...いや、週刊助太刀記事を書き始めます!
まず新規入場者の挨拶です。新規入場者は「会社名」「名前」「経験年数」からお願いします」
スタスタ..「段差よしっ!」「おはようございますっ! 助太刀の湯淺ですっ! 
助太刀での経験年数は4ヶ月ですっ!よろしくお願いしますっ!」(笑)

週刊助太刀には初登場なので気合い入れて、現場の朝礼風に挨拶してみました。(笑)
改めまして、自己紹介をさせて頂きます。株式会社助太刀 経営戦略グループの湯淺です!

私は前職で某スーパーゼネコンに勤めており、施工事務担当としてマンション、ホテル、病院等の新築工事を5件ほど担当しました。施工事務担当とは通称「事務屋」と言われ、作業所長とともに複数の工事を担当します。

皆さんがイメージされるゼネコン社員というと施工管理(通称「現場監督」)かと思います。現場監督は、職人さんに指示を出したり、工事工程や図面を検討し、【品質の良い建物を安全かつ工程通りに竣工させる】ことがミッションです。
事務屋の業務は、総務・経理・営業のようなイメージで、【現場監督や職人さんが工事に集中できる環境を整備するとともに作業所の利益をあげる】ことがミッションです。
事務屋なので、現場監督よりは、現場に出ている時間は短かかったのですが職人さんとも密にコミュニケーションを図っていたので今回は私が出会った職人さんとの思い出を語りたいと思います。

鳶の親方との思い出

都内のホテルの現場で約2年半ほど同じ現場だった鳶の親方との思い出です。
30代とかなり若い親方で、年齢が近かったこともあり、凄く可愛がって頂きました。
見た目や年齢は若いものの、10代の頃から鳶として働かれていたので、経験豊富で、面倒見も良い方だったので、当時の私のようなゼネコン若手社員も彼から沢山学ばせて頂いたと思います。

ゼネコンの現場では職長会(リーダー会)といって、現場における協力会社や職種毎の職長同士の組織を作ることがありますが、彼はその職長会の会長でした(学校でいう生徒会長みたいな感じでしょうか)。

職長会の取組みの例としては
・職長達による安全巡回
・朝礼の進行や挨拶
・一斉清掃やゴミの一掴み運動
・職人さんへの安全表彰
・年始の安全祈願
といった、現場で働く職人さん達が安全で気持ち良く働ける現場環境を整備するための取組みなどがあります。

またBBQ大会、餅つき大会、ゴルフコンペ、腕相撲大会(笑)などといった定期的なイベントも行ったりします。イベントには100名以上が参加することもあり事務屋としては準備が大変なのですが、凄く盛り上がります!

その現場では、職長会の会長として彼が積極的に取組や、イベントを推進して頂いたことにより、活気のある良い現場になり、約2年半の長い工期を無事故無災害で乗り切ることができました。

そんな彼から私が学んだことは「目配り・気配り・心配り」の重要性です。

鳶の仕事の1つに仮設足場の組立・解体があります。
躯体工事や外装工事を行う工程の前には、ほぼ必ず鳶の力が必要です。
なので鳶の職長は大きな敷地の中でどの職種の工事がどのぐらい進んでいて、次はどこの足場を組立て、どこの足場を解体して次の工程に進むかを把握しておく必要があります。
現場は生き物と言われるように、どうしてもイレギュラーな事が起きるため、現場監督が計画した工程通りにはなかなか進まないものです。

そうした時に日々変わっていく現場の状況を良く観察し「目配り」しておく事ががとても重要で、よく若手の現場監督も彼から「段取りが悪い!現場の状況を見てんのか!」と指導頂く事がありました。

また、彼は数多くの他職種の職人さんの状態も良く把握されており、一体どうやって把握してるのか?と不思議に思い私は彼の行動を観察してみました。
すると、朝礼でラジオ体操する時には色んな職人さんに声をかけたり、肩揉み(朝礼では体をほぐすためにラジオ体操をした後、整列して肩揉みをします)では毎日違う職人さんの列に入り会話されていることに気が付きました。時にはゼネコンの若手社員にも気を配っておられ、私に「あいつ元気ないから、一緒に飲みに連れて行こう」と言って頂くこともありました。

私は彼を見て「目配り・気配り・心配り」が出来る人になろう思い、今でも意識し続けています!

私はゼネコンを退職して、「建設業を魅力ある職場に」をミッションとして掲げている、助太刀にジョインしましたが、彼のような職人さん達を支え、建設業で働くことは「カッコいいもの」だと若い人達に伝えられたらと思っています!
今回は鳶の親方との思い出について語らせてもらいましたが、他の職人さん達もホントに尊敬できる素晴らしい方ばかりでした。その話はまた次回!

最近、鳶の親方に会えていないので、またそろそろ飲みに連れていってもらおうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。それでは皆さん、本日もご安全に!!

以下の記事では頑張っている建設業の皆様のさまざまな悩みについて解説しております。

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