これから電気工事士になろうと思っている方や、今電気工事士として働いていて年収を増やしたい方はぜひ参考にしてみてください。
電気工事士の平均年収・給料・ボーナスは?
厚生労働省の調査によると、電気工事士の平均月給は38万6千円、平均年収は約577万円となっています。
平均年収 | 5,772,900円 |
年齢 | 41.7歳 |
勤続年数 | 15.3年 |
平均月給 | 386,000円 |
平均ボーナス | 1,140,900円 |
しかし、この平均年収はあくまでも全体の平均値をとった数値です。ここからは年齢・経験年数・会社規模別に年収を見ていきましょう。
電気工事士の年齢別の平均年収
どの職種でも言えることですが、年収は年齢が上がるに連れて上がっていきます。年収がピークに到達するのは、45〜49歳です。(約748万円)

電気工事士として働く場合、最初は年収300〜400万円前後が目安です。40代には年収700万円台も見込めるので、比較的年収が高い仕事といえますね。
電気工事士の経験年数別の平均年収
次は経験年数別の平均年収です。年齢と同じく、経験年数が増えるにつれて、年収が上がっていることが分かります。

未経験で始めた場合の平均は268万円ですが、4年以内には350万円前後、15年以上経験を積むと年収600万円以上を見込むことも可能です。
電気工事士の会社規模別の平均年収
所属している会社の規模も年収に大きく関係します。

上の表を見ると、会社の規模が大きくなればなるほど年収も高くなっていることが分かります。特に賞与については、99人以下の会社と1000人以上の会社では2倍ほどの差があります。
規模が大きい会社ほど売上・利益が大きく、社員に還元できるボーナスも多くなります。また、信頼度の高い会社の方が作業単価も高くなることが多いため、高年収を狙うなら規模が大きい会社に勤める方が有利です。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の年収の違いは?
電気工事士には、「第一種電気工事士」と「第二種電気工事士」の2種類の資格がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
第一種電気工事士の方が、第二種電気工事士よりも扱える電圧の幅が広くなります。第一種電気工事士は「自家用電気工作物で最大電力500キロワット未満の需要設備」が扱えるため工場やビルなど大規模な現場も対応可能です。
しかし、第二種電気工事士は「一般用電気工作物」の範囲となるため、一般の住居や小規模店舗などに限られてしまいます。
高年収を狙うなら、当然業務の幅が広い第一種電気工事士の資格を取っておきたいところです。ですが、第一種電気工事士は第二種に比べて資格を取るのがかなり難しくなっています。その分仕事のレベルも高いため、年齢などにもよりますが年収は最大で72万円ほど違ってきます。
電気工事士の資格については以下の記事で詳しく説明しております。
高年収を目指すには
多くの人が「年収1000万円」と聞くと高いなと思いますよね。電気工事士で年収1000万円を目指すには、大きく分けて2つの方法があります。
一つは、20年以上の経験を持ち、45〜49歳の時に社員1000人以上の大企業で働くことです。こちらの条件だと平均年収が933万円となっているため、年収1000万円を超える社員もいることが想像できます。
ただ、これは会社の経営状況や出世など、運にも左右されてしまいます。
そこで、より確実に年収1000万円に届かせる方法は、独立し、法人化して規模を拡大することです。独立をすると、仕事は会社と会社の「取引」になるため、同じような案件でも1件あたりの単価が高くなります。また、単価の高い仕事を優先して引き受けたり、仕事をする量や時間を自分で調節することができます。さらに、法人化して従業員を雇用し規模を拡大していくと、会社として受けられる仕事が増えていくため収入を増やすことができます。
つまり、第一種電気工事士の資格を持って独立・拡大し、電気主任技術者といった高度な作業ができる上位資格の取得や、幅広い人脈づくりなど多くの努力を重ねれば年収1000万円以上を目指すことができます。
人脈づくりは継続して仕事を請けるためにとても重要です。安定して高い収入を得るためには、今ある人脈だけではなく新たな取引先を探し続ける必要があります。電話などで知り合いに頼むだけではなく、インターネットを使って効率的に新しい取引先とつながることができるといいですよね。
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