ポリエチレンフィルムとは、ポリエチレンでできたシート状の資材で、建築でも使われている。ポリエチレンシートやポリシートとも呼ばれることがある。
ポリエチレンはプラスチックの一種で、現在素材として最も使用されているものの1つである。ポリエチレンは防湿性に優れ、水を吸わない。低温に強く、電気を通さない絶縁体である。
また、ポリエチレンは安くて加工しやすいため、大量生産しやすい。ペットボトルやスーパー・コンビニの袋、灯油のポリタンクなどがポリエチレン製となっている。ペットボトルなどにアルファベットでPEと表記されているものがポリエチレンである。
建築では、土間コンクリートや舗装コンクリートの下張りとしてポリエチレンフィルムを設置する。内装工事で壁や床を保護したり、塗装工事の汚れ防止としてもポリエチレンフィルムが活用されている。屋外でも、防塵や雨よけなどに使われることがある。
ポリエチレンフィルムを床下の防湿シートとして設置する場合は、まず地面の石や砂利をきれいに除去する。ポリエチレンフィルムはできるだけカットせずに、折り重ねるようにして敷いていく。ポリエチレンフィルムを設置したら、上から砂や石などをおいて重しにする。