Sマークとは、木造建築物で使用される継ぎ手、仕口の鋼材、接合用金物の品質(種類、材料、形状、製法、強度、防錆性能などが規定されている)を評価し認定される種類の一つです。

認定の種類には、Sマークの他に、Zマーク、Cマーク、Mマーク、Xマーク、Dマークがあります。

認定は公益財団法人日本住宅・木材研究センターによるもので、機械的接合の役割を担い、構造上の耐力を負担する部材を対象とし、中立的な立場の学識経験者による審査委員会にて審査が行われます。

在来工法と呼ばれる木造軸組構法では、主に柱や梁という軸組(線材)で支える工法ですが、近年では柱が細めであり、柱に水平材を貫通させる貫が殆ど用いられず接合部分が脆弱となる傾向があるため、金物によって強化されています。これらの金物を工法などによって規定され、認定を受けてマークを表示する仕組みです。

Sマークとは、以下のZ、C、Mに規定されない金物で、用途に応じて必要な品質と性能を有すると認められた接合金物を指します。

Zマークとは、木造建築物用接合金の品質と耐久性に関する規定を満たした金物に表示されるマークを指します。

Cマークとは、木造枠組工法(2×4工法など)による木造建築物の部位や継手、仕口に用いる接合用金物の規格を指します。

Mマークとは、丸太組構法による木造建築物の部位や継手、仕口に用いる接合用金物の規格を指します。

Xマークとは、CLTパネル工法用の接合金物の規格を指します。

Dマークとは、接合金物に規定されている製品で、品質や性能が同等以上の接合金物であることを指します。