LCは、「light weight concrete」の略称で、軽量コンクリートのことを意味しています。重量軽減を目的として作られたものです。骨材に軽量なものを用いることで、比重を小さく軽くできます。具体的には、膨張頁岩(ぼうちょうけつがん)や火山礫(かざんれき)を用いて作ることが多いです。
さらに、強度を意識しないケースではより軽量な骨材を使用して水の比重より下げ、浮くような軽さにすることも可能です。また、大きく2つに分類されます。「軽量骨材コンクリート」は、砂利および砂などの密度の小さいもので作られたものです。「天然軽量骨材」と「人工軽量骨材」などが存在します。軽量コンクリートというと、一般的にはこちらのことを指す場合が多いです。
「軽量気泡コンクリート」は、発泡剤によって多孔質化したものです。ALCと言われることもあります。工場において、石灰質材料とけい酸質材料、水、発泡剤などを用いて作られます。気泡などの空隙部分が全容積の80%を占めるので、比重が0.5ととても軽いのが特徴です。ALCの代表的な製品はALCパネルです。強度が小さいという特徴があるので、主に鉄骨ALC構造の非耐力壁に使われています。