日本工業規格とは、昭和26年制定の法律に基づいて実施される日本の国家規格である。略称であるJISと呼ばれることが多い。
なお、2018年より名称が「日本産業規格」に変更となった。略称であるJISは変わっていない。
旧JIS規格では、鉱工業品の品質の改善・生産能率の増進・生産の合理化などを推進することで、公共の福祉の増進に寄与することを目的としていた。日本工業規格から改正された日本産業規格では、鉱工業品だけでなく、電磁的データ・サービス・マネジメントシステムも対象となっている。
JIS規格を取得するまでには、申し込みを含めるとおよそ3〜4ヶ月ほど。長期間の製品試験が求められる場合などは、さらに時間が掛かるとされる。日本品質保証機構のホームページでは、JIS認証料金表が公開されている。
鉄筋コンクリート造や鉄骨造で扱う材料は、ほとんどがJIS規格品である。木造建築物はJASで認定されたものを使用。JISとJASどちらにも認定されていない材料でも、国土交通大臣認定品として認められていれば使用できる。
また、製図に関することもJISで規格化されている。使用できる用紙・図中の線・寸法を表記する記号なども定められている。