労働安全コンサルタントとは、国家試験である労働安全コンサルタント試験に合格した者のうち、厚生労働大臣が指定した機関に登録した者である。
仕事内容は、労働安全が守られているかの状況把握や建設会社への指導、改善のための計画や規則の作成など。建設会社や建築現場だけでなく、労働局などからの委託事業もある。
労働安全コンサルタントの業務を実施する際に、信用を失墜したり秘密を漏らしたりすることは禁止されている。秘密を漏らした場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となる。
労働安全コンサルタントの国家試験は一次試験と二次試験に分かれる。試験区分は電気や建築などの5つがあり、一次試験は択一式と記述式で行われる。一次試験に合格した者だけが、口述で行われる二次試験を受験できる。
労働安全コンサルタントに名前が似た資格で、労働衛生コンサルタントがある。前者は労働環境の安全性についての確認や点検をするのに対して、後者は衛生状態についての指導をする。
2つの資格はまとめて労働安全衛生コンサルタントと呼ばれる。労働安全衛生コンサルタントを支援する一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会という団体が、昭和58年に設立された。