電気抵抗とは、電流の流れにくさの程度を数値化したもの。電気抵抗は、電圧を電流で除した値で単位はオーム(Ω)で表される。電気抵抗の数値が大きいものであるほど、電流が流れにくいという特徴がある。これをオームの法則と呼んでいる。

同じ電流・電圧下でも、導体の物質・長さ・断面積・温度によって電気抵抗は異なる。たとえば、金属は電気抵抗が小さく、ゴムは電気抵抗が大きい。同じ物質の場合、長さが長いものは短いものよりも電気抵抗が大きく、断面積が小さいものは大きいものよりも電気抵抗が大きくなる。さらに、温度が高いものは低いものよりも電気抵抗が大きい。電気抵抗が小さいものは電気伝導率が高いともいえる。

一般家庭においては、電気機器は抵抗の小さいほど使用されることが多い。銀がもっとも電気抵抗が低いが銅線がもっとも多く使用されているのは、金属の中でも銅は安価であるためである。

電気回路に抵抗器を設けることは必須である。抵抗器によって電流の大きさを調整できる。まら、電圧を分けることも可能。

また、コンクリートの漏水調査では電気抵抗値試験を実施する。乾いたコンクリートの場合、電流を通すことはほとんどない。しかし、コンクリートのひび割れから水が流入すると電気が流れる。そのため、漏水の原因場所を明らかにできるといった特徴がある。