QC工程図は、品質管理チャート図のことを意味しています。「Quality Control Chart」の略称です。原材料を入荷するところから出荷するところまでをプロセスごとに記載します。主に、工程、管理点、管理方法が記載されます。管理点には、「管理特性」と「管理方法」の大きく2種類があります。工程ごとに誰がどのように品質管理を実施するか、ひと目でわかるようになっています。品質改善を目的として作られます。加えて、外部への説明資料として使われることもあります。

適切な品質管理が行われていることを伝えられ、取引先からの信頼を得やすくなるのがメリットです。作成する場合は、まずフローチャートを作ります。次に作業内容、管理項目、点検項目、異常時の対処方法の明確化を行えば完成します。必要であれば、品質管理部などから承認を得て、文書として発行します。

また日本においては、以前は作業標準書で作業工程の品質管理が行われていましたが、目次や体系が必要とされるようになりました。そこで、QC工程表が作られるようになり、現在は作業標準書を作るためのベースとして用いられます。QC工程表で自分の担当を確認し、参照しなければいけない作業標準書を把握することにより作業に入れます。