花崗岩は、マグマが冷えて固まってしまうことでできる岩石で、火成岩のひとつです。さらに、火成岩の中でも深成岩に分類されます。日本だけではなく、世界のいたるところで産出されており、工業や石材などさまざまな場面で活用されています。主に、石英という透明な鉱物をはじめ、斜長石という白っぽい鉱物、カリ長石というピンク色の鉱物、黒雲母という黒っぽい鉱物などで構成されています。有色鉱物を1割程度含み、主成分が石英と長石で全体的に白っぽく見えないと花崗岩とは呼びません。加えて、成分中にナトリウムとカリウムの含量が少ないのが特徴です。

また、マグマがゆっくり冷えて固まってできるのでとても硬いのも特徴のひとつです。ハンマーでたたくと火花が散ることもあります。ただし、雨水や気温などの気候の変化を長期間受け続けると、ボロボロに崩れていくので注意が必要です。すべての岩石に起こる現象ですが、花崗岩は鉱物の膨張および収縮の比率が大きいのでボロボロになりやすい傾向があります。さらに、地表だと温度と圧力が低すぎてしまい状態が安定しないので、風化しやすいともいえます。しかし、風化しやすいといっても何万年単位というレベルなので必要以上に心配する必要はありません。