地面にある石や岩、動植物などの残骸の風化したものが風雨などにより運ばれて、それらが堆積することによりできた岩石を堆積岩と呼びます。堆積岩には様々な種類があり、石炭や石灰岩、凝灰岩、火砕岩、粘板岩、泥岩、礫岩、砂岩などがあります。どういったものが堆積したかによって、それぞれの違いが生まれます。
 
建築に使われる堆積岩は、凝灰岩や砂岩、粘板岩などがありますが、総じて軟質かつ加工がしやすいという特徴があります。耐火性も総じて高いといえます。その一方で、比較的強度が低く、取り扱いには注意が必要です。耐水性に関しては、種類によって違いがあります。石灰岩は吸水性が高く、水分を吸うと割れやすくなったり汚れたりします。このため、外部や浴室などには適しません。一方、粘板岩は耐水性が高く、屋根材にも使用されます。私たちの身の回りにある有名な屋根材として、「スレート」がありますが、スレートは粘板岩の通称でもあります。
 
堆積岩は建築でよく使われる天然石材です。建築用の天然石材は「堆積岩」「火成岩」「変成岩」の3つに分類することができます。ちなみにですが、火成岩はマグマから出来た岩石で、変成岩は元々あった石が再結晶化してできた岩石です。