土地家屋調査士とは不動産登記のプロフェッショナルです。国家資格で、合格率は例年低いと言われており、細かい技術が求められる難しい資格です。
形状や位置、面積などをミリ単位で測量しなければなりません。場合によっては、明治大正時代にまでさかのぼって調査します。法律職でありながらフィールドワークが必須な技術職です。
土地家屋調査士の主な仕事は、不動産の調査や測量です。原則、表示に関する登記の申請は不動産所有者がするルールです。ただ、専門知識のない人が正確な測量などできません。
土地家屋調査士はそうした人の代理となり、仕事を実行します。こうした仕事は土地家屋調査士だけに許されているのです。他の士業にはできない唯一の資格であるため、独占性があります。担える仕事も非常に多く、土地なら表題登記や変更登記、更正登記、分筆登記などです。また、合筆登記や滅失登記なども実行できます。地積測量図や建物図面、各階平面図なども作成します。
登記所が登記をしてくれず、不当な処分をされる場合もあります。そんな時は、審査請求で不服申立てを行うことができます。土地家屋調査士は、こちらの代理も可能です。
また、隣の土地との境界トラブルでは筆界特定の手段があります。土地家屋調査士は、この手続きも代理可能です。ただし、筆界確定訴訟になるとコストが膨大にかかります。そのため、所有者同士が話し合いで解決するのが理想的です。ADR認定を受けた土地家屋調査士ならこちらも担えます。弁護士と共同し、代理することが可能です。
【動画紹介】
こちらの動画では、土地家屋調査士の資格について解説されています。
【参照】
土地家屋調査士はるえもん : 登記測量・図面作成 : 石川土地家屋調査士・行政書士・海事代理士事務所