目荒らしとは外壁・屋根の塗装工事の作業順序の一部です。塗装作業の中でも特に大切な箇所です。ここを疎かにすると品質不良につながる可能性があります。
目荒らしは塗装前の外壁・屋根の滑らかな外面を粗くする作業です。
目的は明確で「塗料と外面の付着を向上させること」です。
外面を粗く傷つけた状態にすることで塗料が下地までしっかり浸透します。それによって塗料が下地から色落ちしにくくなります。
作業では主に研磨紙を使用します。研磨紙を使用して外壁・屋根の外面を擦り、粗く仕上げます。
建物床部分のコンクリートに対して目荒しをすることもあります。その際はコンクリートが硬化する前に表面をほうきやブラシなどで細かく筋をいれます。
ショットブラスト工法、ウォータージェット工法は既に固化してしまったコンクリートに対しても目を荒らすことができる代表的な2つの工法です。前者は小さな鋼球を建物の仕切りに投射放出し粗面を作ります。後者は圧縮水作成機械で製造された圧縮水を噴射し粗面を作ります。その他には、研削工法があります。高速回転するダイヤモンドの刃でコンクリートの外面を研磨します。各種フローリングの撤去にもダイヤモンドディスクが使われることがあります。