転圧は、土砂やアスファルトなどに力を加えて空気を押し出して、粒子同士の接触を密にして密度を高めることです。土は土粒子と水と空気で構成されており、粒子と粒子の間には大きな隙間があります。それを転圧することで、土の中に含まれる空気が押し出されて隙間が小さくなるため、土粒子同士をしっかり接触させられます。結果、転圧された塊は強度を増して、水を通しにくくなります。ただし、工事の進捗によって土の種類も変化していくので注意が必要です。さらに、土質改良剤を混ぜるといった方法もあるので、総合的に検討して実施する必要があります。

また、転圧機械にはさまざまな種類があるので、土質に合った機械を選択して使用しなければいけません。「プレートコンパクター」は、アスファルト舗装の路盤などに使われるもので、自走する手押し式機械です。「ランマー」は、押し固める圧力が強いのが特徴で、ハンドガイド式の固める機械です。「ロードローラー」は、広い幅を均一に押し固められるので、効率よく作業できるのが特徴です。大型の乗用タイプが多いですが、小型のハンドガイド式もあります。「タイヤローラー」は、砂質土や粘性土などどんな作業現場でも利用できるのが特徴で、タイヤを一列に並べた乗用タイプです。

【参考動画】

こちらの動画では転圧作業について実演紹介されています。

洞山光良