目止めとは、塗装工事の時に用いられる下塗り前の下地塗装のことを指しています。素地の表面が粗いケースや、微細な穴があるケースなどで行われます。目止め作業は、缶内の塗料をよくかき混ぜてシンナーで薄めて利用します。外壁塗装の場合、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが一般的です。しかし、下塗りの前に目止めを実施すると4回塗りとなります。

また、目止めをすることで、下塗り塗料が素地に吸い込まれすぎるのを防いだり、密着させやすくする効果があります。中でも、リシン壁といわれる外壁の場合は、塗料の吸い込みが激しいので、しっかりと目止めをすることが重要だとされています。加えて、目止めをすることにより、素地の耐用年数が大きく変化し、下塗り塗料の性能をよりあげられるのがメリットです。

また、目止め剤は、顔料、結合剤、希釈剤で構成されています。さまざまな種類があり、水溶性のものや油に強いものなどがあります。好きなものを使用して良いわけではなく、素地の種類や劣化具合、厚みなどの各要素を考慮しながら、適切なものを選択する必要があります。具体的には、木部であれば塗の粉などが使われ、モルタルの下地であればシーラーなどが使われます。粉を使うケースでは、粉末を水で混ぜてパテのように塗装します。シーラーを使うケースでは、ハケやローラーを使用して塗装します。