マンション管理士とは、専門知識をもって管理組合や住民などに対しマンションの維持や管理などの助言や指導などを行う専門家である。略してマン管とも呼ばれる。

大規模改修工事の計画立案から、管理規約の作成や変更・会計処理・運営診断や相談・住民間のトラブル解決など、マンションに関する業務は幅広い。管理組合や住民にアドバイスするなどで、コミュニケーション能力が求められる。

マンション管理士として活動するには、公益財団法人マンション管理センターが年1回実施する国家試験に合格し、マンション管理士として登録することが必要。資格を取得することで、単なる管理人とは一線を画す。

不動産関係の仕事を経験した者や司法書士・弁護士など、マンション管理の業務はマンション管理士の資格がなくても行える。ただし、マンション管理士を名乗って業務するには資格が必要。

類似する資格に管理業務主任者がある。管理業者の立場から、管理組合などに対して管理事務の報告や管理委託業務に関する重要事項の説明などを行う。

管理業務主任者とマンション管理士では業務の立場が異なるが、関連法令や実務・運営など求められる知識が重複しているため、どちらも受験して資格を取得する者も多い。