建設業においても、メンテナンスという言葉を機能の維持管理という意味で使っています。例えばビルメンテナンスとは、ビルを維持・管理するために、清掃・点検・修繕などの業務を行うこと、またはそれを請け負う業者を指します。業界ではビルメンとも略されることもあります。

建築物の所有者が直接管理者を雇用する場合は少なく、専門事業者に請け負わせることが多いです。ビルクリーニング技能士・清掃作業監督者・病院清掃受託責任者・建築物環境衛生管理技術者・統括管理者・電気主任技術者といった多くの資格を持つ事業者が行います。

ビルメンテナンスを行う上で必要とされている、ビルメン4点セットと呼ばれる資格があります。第2種電気工事士・危険物取扱者乙種4類・ボイラー2級技士・第3種冷凍機械責任者がそれに該当します。

また、建物を引き渡した後に、工務店などがその建物の点検や改修などを一定期間無償で行うというものをアフターメンテナンスといいます。法律の瑕疵(かし)担保責任に基づいて、3ヶ月後・1年後・5年後などといったタイミングで行います。