レベリングとは、もともとはある場所の地面が水平かどうか測ること、あるいは土をならして平らな地面を作ることを意味しています。また、床下の調整によく利用されるものに、セルフレベリング工法があります。流動性の高い材料を流し込むことで、精度の高い水平な床面を作る工事のことを指します。床面が水平ではない、デコボコしたままの状態で仕上げを行ってしまうと、光の当たり方でその箇所が目立ってしまったり、歩行に障害が発生するなど、仕上がりに悪影響が出てきてしまいます。
セルフレベリング材は優れた平滑性を有しており、これが最大の特徴です。技術や熟練度自体はあまり関係せず、かなりの精度で平滑な床面を作れます。また、石こう系は、セメント系と比較すると強度、耐水性ともに低いですが、ひび割れしづらいのが特徴です。一方、セメント系は、石こう系と比較して強度、耐水性の両面において優れていますが、乾燥が遅いのがデメリットとしてあげられます。
その他、短期間で施工が完了することも特徴のひとつです。モルタルの場合であれば、乾くまで数日待つ必要がありますが、セルフレベリングの場合は、流し込んだその日に乾きます。結果、工期が短くなり、コストを抑えることもできます。ただ、材料費はモルタルよりも高いので注意が必要です。