テラゾー(テラゾ)とは人造石の一種で、イタリア語のterrazzo(床、テラスの意)が由来。
大理石や御影石など、砕いた天然石をセメントや樹脂などと混ぜて成形し、表面を研磨して光沢を出したもの。研磨機の性能が上がったため、近年では硬い玉石や色ガラスなども混ぜる。
天然石を使用せずに樹脂などを主成分とする人工大理石と区別される。
日本での生産は一時減少したが、テラゾーが改良されて使いやすくなり、需要が増え、再び増加傾向になっている。
主に壁材や床材として、公共の建物や商業ビルなどで使われる。店舗の内装やトイレの甲板、カウンターやテーブルなどにも使用される。
外見はマーブル状で均一にはならず、使用する石材によって色が変わる。そのため、テラゾーならではの素材感を出しながら、個性的な空間を演出するために導入される。
天然大理石のように表面仕上げや切断などの加工ができる。また、天然大理石より低価格で耐久性が高く、手入れも簡単。ただし熱や酸に弱い。
現場で塗って研磨して仕上げるテラゾーは、加工しやすく継ぎ目は出ないが、その分手間がかかる。
工場で生産するテラゾーは、品質が安定して大量生産できるため工期を短縮できる。ただし、ジョイントが出ているので曲線には向かない。
【参考動画】
こちらの動画ではテラゾーの作り方について解説されています。