H鋼(エイチこう)とは、その名の通り断面がH形になっている鉄の鋼材のことになります。鉄骨造の建築物に多く採用され、柱・梁・基礎・杭などに多く使用されます。

まず広く使用される方法は、杭になります。建設現場で最初に行われる掘削工事や地盤改良工事。その際にH鋼を掘削するエリアに杭として打ち込んでいき「土留め・山留」として掘削した際に土が崩れてこないように施工します。

次に構造体として使用される場合は、柱や梁・小梁などに多く採用されています。鉄骨造の建築物、RC造の建築物のどちらにも使用され、メインとしては梁・小梁が多いです。

H鋼を使用するメリットとしては「コストの削減」・「工期の短縮」があげられます。コンクリートで形成する構造体は完成するまでのステップ、工程が多く存在し「コスト・時間」が掛かってしまします。H鋼なら、完成している構造体を搬入してセットするだけで完了します。もちろん取付後の溶接や調整などは必要ですが、コンクリートで形成するのに比べたら、手間がかかりません。

よくある一例としては、大梁や柱はコンクリートで形成し、小梁や間柱などはH鋼を採用する場合があります。一部をH鋼にすることでコストの削減、工期の短縮に貢献できます。