電線とは電気を導く線のことで、全国の電力用電線の総亘長は約9万キロにもわたります。発電所で作られた電気を数百キロ離れた街まで送っています。

通信用電線には、自宅内に配線を引き込む電話ケーブル、さらに光信号を送る光ファイバーも含まれます。電柱から引き込まれているため電線と同じ扱いとなります。サイズは、太くなるほど電気抵抗が少なくなり流せる電流が大きくなります。

電線は、水道やガス、新幹線など様々なライフラインを支えています。スマートフォンなどの無線を使った通信分野でも使用されています。また、劇場やホテルなどの公共施設では耐火・耐熱電線など、特別な電線が使用されています。

屋内で使われるものにビニル絶縁電線があります。曲げやすいのが特徴で、照明やコンセントなどに使われます。

導体は銅やアルミニウムが殆どで、屋内用の電線は銅導体が一般的です。火災をすばやくキャッチして伝送する火災検知線などもあります。

鉄塔に登り、鉄塔と鉄塔との間に電線を張るラインマンは、送電線工事(点検)のなかでも、高い技術と特別な技能を持った技術者です。

現場を監督管理する電気工事施工管理技士は、納期を守るためのスケジュール管理、事故防止ための安全管理などを行います。災害時や故障の際は、停電の原因エリア以外へ早急に電気を送り、作業員は原因エリアへ向って復旧作業を行います。