アースとは、接地のことで電気機器と地面などをアース線で接続することをいいます。主に電気機器を利用する人の安全性を確保する目的のために行うことが多く、この作業はアースを取るやアースをするといわれるます。
電流は抵抗の少ない物体へ流れるという特性があります。抵抗が低い地面などに電流を流して人体への感電を防止するものであり、電気保安用接地という。
その他にも目的用途別にノイズ対策用接地・機能用接地・雷保護接地などがある。
身近な物でいえば、電子レンジや冷蔵庫などの電力消費量の多い家電製品の漏電などによる感電防止としてコンセントにアース線を接続するものがあげられる。
現場作業において、電柱・街灯・鉄道などの工事において接地極と呼ばれる金属棒を地面に打ち込み、接地線を接続しコンクリートに埋設する接地工事が行われる。接地抵抗や区分により4種に分かれ、いずれも電気工事士の資格が必要な有資格作業である。
職種によりアースの意味合いも異なります。溶接工では、アーク溶接を行う際に母材(溶接する物)にマイナス側の端子であるアースクリップを接続し電流が流れて溶接できる状態にすることもアースを取るといいます。