地表水とは、河川・湖沼・湿地など陸地の表面に存在する水の総称。ダム湖や運河など、人工的に造られたものも含まれる。逆にほとんどの場合で海水を地表水に含まない。
現代においては、全世界の陸地面積のうち地表水が占める割合は3%程度である。日本に限れば、地表水の割合は1%にも満たない。しかし、日本で水道水として利用されている水源は、約3分の2が地表水からとなっている。
地表水と同じく地表に存在する水で表流水というものがある。地表水は湖や池など停滞している水も含むが、表流水は河川など流れがあるものだけを指す。
さらに、地表水が地中に浸透したものが土壌水や地下水などである。土壌水や地下水が循環して地表に現れれば地表水となる。
日本では、高度経済成長期以降の水質汚濁が問題となり、環境を構成するものとしての地表水が見直されるようになった。水で求められるものは水量から水質へと変化している。しかし、水資源として地表水への依存度が高いため、雨水などの活用が求められている。
抑制工の1つに地表水排除工がある。地表水排除工はさらに水路工と浸透防止工に工種が区別され、水路工では地滑り地域内での排水、浸透防止工では地表水の浸透を防止するためのシート皮膜設置などを行う。