テコレップシステムとは、超高層建物閉鎖型工法という建物の解体方法を指します。これは2010年に大成建設によって開発された工法です。当時の建設業界での最新技術を用いた革新的な工法として話題を呼びました。
超高層建物が出現し、都心部に乱立するように建築されましたが、改修・解体の時期を迎えると同時に都心部特有の立て詰まった敷地や解体にかかる騒音が問題となっていました。
通常の建物であれば、屋上階にクレーン等作業車を設置し、順に解体を行いますが、超高層建築ではその高度により強風が吹くため、仮設工事も通常より堅強なものにする必要があり、また作業車も風であられる危険性があります。テコレップシステムではそうした問題を解決するべく、既存屋根を風よけとして利用し建物内部に作業車を設置し順位解体を行っていきます。これにより粉塵の飛散や仮設資材の軽減などの効果をもたらすことでできることとなりました。