マリコンとは「marine contructor(マリン・コントラクター)」の略で、海洋土木工事全般および港湾施設の建築工事を請け負う海洋土木会社を指します。
マリコンは、ゼネコンと呼ばれる総合工事業者(総合請負者)「general contractor(ゼネラル・コントラクター)」の中で、海洋沿岸の護岸、海底トンネル、海底工事を主として、高い専門性を有した工事事業者であり、海洋土木に特化した起重機船や深層混合処理船、浚渫船(しゅんせつせん)、専門的な技術を持つことが特徴です。
ゼネコンは、設計、施工、研究の3つの機能を自社内に持ち一元的に管理できることから建設プロジェクトのリーダーシップを執ることができます。
土木建築の工事において売上高が1兆円を超えるゼネコンを「スーパーゼネコン(日本国内での上位5社は、大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設、竹中工務店です)」、3,000億円を超えるゼネコンを「準大手ゼネコン」、1,500億円を超えるゼネコンを「中堅ゼネコン」と呼び、これらのゼネコンから1次下請けとして元請業者から工事の一部を請け負う「サブコン」、2次下請けとして「孫請け企業」で構成される重層下層構造になっています。