障子とは、木枠に紙、主に和紙を貼った物で、日本家屋にて扉や窓としての役割を担う建具の一つです。また、室内の仕切りや外気を防ぎ、優しい光を取り入れてくれ、保湿、通気にも優れている。元々は視線や、風、寒さなどを遮る道具としての意味があります。障子の主な種類は以下のとおりです。
1. 水腰障子
一般的に多く採用されている、全面が障子になっている障子。
2. 腰板障子
障子の下部に腰板と呼ぶ板がはられている障子。
3. 額入り障子
障子下部や中間部にガラスをはめて、外の景色が眺められるようになっている障子。
4. 雪見障子
障子下部や中間部にガラスをはめ込み、障子扉を設け開閉することにより、外の雪景色を眺めることや、室内の採光の調節などができる障子。
また、猫が行き来できるように、ガラスがはめ込まれていない障子は「猫間障子」と呼ばれています。
障子紙の種類は以下の通りです。
1. 手すき和紙
和紙の原料の一つでもある楮(こうぞ)が含まれているもの。昔ながらの手法で、職人によりひとつひとつ丁寧につくられている。
2. 機械すき和紙
機械でつくられているもの。楮の他に植物繊維が加えられた障子紙。安価に手に入ることができる。
3. プラスチック障子紙
塩化ビニル製の薄いシートの間に和紙を挟んで作られたもの。耐久性があり、丈夫で破れにくくなっている。ただ価格はやや高めです。