設計事務所の設計図書の一つとして展開図が添付されます。
展開図とは、室内の中心から北側、東側、南側、西側の四方向を眺めた投影図で、構造上の寸法と家具や設備器具との位置関係、さらに仕上げ方法を示したものです。
例えば、展開図では、家具と内装扉との位置関係、エアコン用のコンセントやダクト位置、さらに換気扇、給気口、窓と棚、キッチンカウンターの位置が相互に緩衝せずに適切であるかどうかなどを確認し、綿密に計画することができます。
縮尺は一般的に1/50が用いられます。
平面図で全体の部屋広さや周囲との位置関係を把握し、展開図で天井高や窓の位置、収納の形を重ね見ることで、室内を具体的にイメージすることができます。
展開図の他に、敷地に対して建築物の位置を表わした配置図、建築物の水平断面を見下ろした平面図、東西南北の各方向からの外観としての立面図、地面に対して垂直に切断して眺めた断面図、断面図を詳細にし各所の収まりや仕様を示した矩形図(かなばかりず)、建築物の基礎を平面的に示した基礎伏図、各階の床組構造を示した床伏図、電気設備や給排水、ガス位置を示した設備位置図があり、これらによって建築物の細部を確認することができます。