建築業経理事務士とは経理に属する資格の中でも、建築業に特化した経理資格検定を取得した人のことです。建築経理事務士は「一般社団法人建設業振興基金」が行っている建設業経理検定試験に合格すると取得できます。
なぜ、建築に特化した建築経理事務士という経理資格があるかというと、一般的な企業に勤めている経理職の場合、「完成されている商品」「完成されているサービス」に対して企業活動の資金の流れを記録しますが建設業の場合、完成された建物を販売する所からではなく、仕事を受注してから施工が始まり、受注してから施工が始まると同時にお金が発生するので完成前から携わるので普通の経理とは違い、会計処理が特殊となっております。
また、会社側としても建築業経理事務士を取得している人を雇用しているというメリットがあります。公共工事を受注する際に国や自治体が審査をする「経営事項審査」というものがあります。
この審査に基づき、公共工事をしてもらう建築会社を選ぶのですが、経営事項審査の選定に有利になるのが建築業経理事務士です。
会社内に、建築経理事務士を持っている人が多ければ多いほど、審査評価が上がり落札しやすくなります。