歩掛とは工事の見積もりを行う際に用いる、各工事・各作業を完了するのに必要な手間を指します。1人の作業員の1日の労働賃金(円/日)を1日8時間として時間単価(円/時)を割り出し、それに作業時間をかけたものが労働歩掛となります。

そしてこれを1日(8時間)行った際の作業量を人工といいます。類似しているように感じますが、歩掛は特定の一つの作業を完了するのに要する作業量、人工は、1日に行うことができる特定の作業の作業量を表しています。

これらは施工会社によって設定がまちまちですが、公共工事においては標準歩掛として、公共建築工事標準短歌積算基準上で各施工にかかる歩掛が細かく設定されています。また、これらの労働歩掛以外にも、概ねの構造材の数量を算出するための数量歩掛などもあります。