cltとは直交集成板の略称です。繊維方向が直交するように板を積層した建材です。一般的な集成材は板の繊維方向が平行になるように積層されていますが、これを直行にすることで板単体の強度が大きくなっています。
このCLTを用いた木構造方法をCLT工法と呼びます。木が本来持っている断熱性に加え、プレカットによる工期短縮、施工精度の上昇が挙げられ、また、他の構造建材と比べて軽量であることから基礎工事にかかる費用を抑えることができます。近年ではSDGsなどの環境へ配慮した取り組みが建設業界全体に広がっており、それに伴い建築の木質化が注目を集めています。
また、様々な構造実験に耐える技術開発が行われ、中大規模の建築構造への採用も徐々に広がっています。加えて、耐火性能検証も行われ、COOLWOODなど、構造材としてのCLTを内装あらわしとすることのできる工法も開発されています。