ローリングタワーとは移動式の仮設足場のことで、天井配管、空調機、照明器具等の設備工事や塗装などの仕上工事や改修工事など高い場所で作業する時に使われます。ローリングタワー専用に製作された資材もあるが、元々は枠組み足場の資材を組み立てて作られたもので、段数によって決まる高さや作業スペースの広さは枠組み足場のサイズが基本となっています。
高さ1段の場合はキャスターを含めて2m程度で、2段、3段と段数が増えるにつれて、およそ1.7mピッチで高くなり、作業スペースの幅は600mm、1200mm、1500mm、奥行きは1200mm、1800mm前後のものが多いです。
ローリングタワーの高さと積載荷重については、厚生労働省の「移動式足場の安全基準に関する技術上の指針」によって計算式が定められています。ローリングタワーの高さH(m)はアウトリガーと呼ばれる控枠が無い場合はH(m)≦7.7L(m)-5の式を満たす必要があり、控枠がある場合はその幅(水平距離分)をLに加えます。
積載荷重は作業スペースの床面積A(㎡)が2㎡以下の場合は、W(kg)≦50+100Aとし、2㎡以上の場合は250(kg)が上限とされる。ローリングタワーの設置や組立には一般の足場と同様の資格が必要です。
【参考動画】
こちらの動画ではローリングタワーについて解説されています。