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2022.9.22

建設業の我々が行動するSDGsとは

2022年9月22日更新

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最近、テレビやネットを見ていると、SDGsと言う言葉と、カラフルな車輪の様なマークをよく見かけませんか。名前は知っているけど、実際、我々建築業にどのような関係があるのか、いまひとつ分からないことも多いと思います。

今回は、SDGsと建設の仕事にどのような関りがあるのか解説したいと思います。

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そもそもSDGsとは


(国連広報センターHP)

SDGsとは“Sustainable Development Goals(サステイナブル・デベロップメント・ゴールズ)”の略称で、「エス・ディー・ジーズ」と呼びます。日本語では「持続可能な開発目標」とも呼ばれています。

2015年に国連加盟国によって採択され、2030年までより良い世界を目指す努力目標となります。日本国内では外務省が窓口となり、JAPAN SDGs Action Platformとしてホームページを公開しています。

それぞれの単語を簡単に言い換えると、サステイナブルとは、「次の世代につないで行くために」、デベロップメントは、「どのように我々が変えて行くか」、ゴールズは、「その行動目標」を示しています。

子供や孫につなぐための17の目標(ゴール)


(国連広報センターHP)

SDGsでは「開発に向けた意欲的な目標」として17のゴールを定めています。よくSDGsは環境問題と一緒に考えられやすいのですが、気候変動や環境に関するものは13~17の目標となります。1~6は貧困や飢餓、健康と福祉、教育、ジェンダー、安全な水と人間として最低限確保されなければならない目標となります。7~12は建設業にも深く関係する、エネルギー、経済成長、技術革新、人や国の不平等、まちづくり、生産に関する目標となっています。

建設業の我々が、これらの問題をどのように解決し、誰もが取り残されることなく、子供や孫に住みやすい環境をつないでゆくために、どのようにしたらよいのかが我々の目標となります。

目標達成のための169の行動(ターゲット)と指標(インディゲーター)

目標達成のためには、具体的な行動が必要になります。その指標とし169のターゲットが示されています。例えば、目標12.「つくる責任 つかう責任」のターゲットは以下の通りです。

12.5では廃棄物の発生削減に関する記載があり、我々の毎日の仕事でも意識すれば目標に向けた行動に取り組めることが分かります。

表 目標12.「つくる責任 つかう責任」のターゲット

12.1 開発途上国の開発状況や能力を勘案しつつ、持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、全ての国々が対策を講じる。
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導入し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。
12.b 雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。
12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を十分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最小限に留めつつ、税制改正や、有害な補助金が存在する場合はその環境への影響を考慮してその段階的廃止などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化石燃料に対する非効率な補助金を合理化する。

 

どれほど出来たかの指標(インディゲーター)

ターゲットに向けた達成状況は、指標に基づき評価します。例えば、上記の12.5の行動の指標は「各国の再生利用率、再生利用量(t)」で評価します。

ターゲットと指標は以下のホームページで確認することが出来ます。まずは自分の仕事に関連するゴール、ターゲットを見つけ出し、毎年の達成状況を確認しながら行動を起こしてゆきます。

外務省 JAPAN SDGs Action Platform

SDGsは建設の仕事とどのような関わりがあるのか

我々の建設の仕事とこれらの問題を解決するために、我々の建設の仕事がSDGsとどのような関りがあるのか、考えてみましょう。

まちや建物を作る我々にできること

現在、世界の人口の半分以上が都市で生活していると言われています。大都市では人口の増加により、住宅価格の高騰、交通渋滞、大量のごみの発生など、住みにくくなっていることも確かです。

一方、地方では、人口減少、高齢化などが進んでいます。建設業の仕事を通して、施設の建設、整備により、快適に住み続けるまちづくりに貢献しているのです。

建設においては、多くの資材や資源を必要とします。資源には限りがあり、このまま新しい建物を作り続けることも、いつかは無くなってしまいます。建物をつくる我々の責任としては、出来るだけ資源を用いず、永く使い続けることが出来るようにしてゆくことが大切なのです。

建設業の我々としては、出来るだけリユースやリサイクルに心がけ、廃棄物の発生減らす努力することで、貢献をしています。

自然の豊かさをまもろう

建設業を営んでいると大量の排水、廃棄物が発生します。コンクリート打設後の水洗いをした水や工事事務所からの生活排水を適切に処理をして、排水することが海に豊かさを守ることに繋がっています。

最近、木造の高層ビルが建設されるようになって来ました。これは木造技術の普及、CLTなどより強靭な木材加工品の開発により可能となりました。建物を木造化することにより、木材利用が広がり、森林の活性化が図られることとなります。森林はCO2を吸収し、建材化することでCO2を閉じ込めておく役割も果たします。

平等な職場をつくろう

これまでは建設業の仕事は多くの男性の手で行われて来ましたが、最近では女性の職人や管理者も多く現れる様になりました。女性ならではの視点で工事を行い、よりよいものも出来て来ています。また、男性、女性では分けられない方も多くおり、様々な価値観の人たちで職場が出来ています。

建設現場では、様々な国からの労働者も一緒に働いています。昔で言うと「同じ釜の飯を食べる仲間」となります。彼らに様々な風習をもっており、それらを受け入れながら職場を作って行きます。

みんなで働きやすい職場をつくろう

建設現場で、自分の仕事がきれいに仕上がった瞬間や、建物が完成した時に大きな達成感を感じます。出来た建物の多くは、そこで生活をし、働く環境になります。施工に働きやすい現場であると同時に、完成後にはそこで生活する多くの人の、働きやすい環境を作ることとなります。

建設の仕事は発注者、元請、各専門工事会社、職人と多くの人が携わります。関係者は常にパートナーシップを結び、対等な立場での仕事を行うことが大切です。全員でより良い建物を作ることを目標に活動しています。

不当に安い賃金での労働や長時間の労働は、俗に言うワーキングプアを招き、働く人にとっての精神的、肉体的な苦痛を与えることとなります。適正な賃金、時間に心掛け、誰もが快適に働ける職場をつくります。

未来につなぐために

SDGsは、建設業界ではまだあまり普及していませんが、これからの資本の国際化、環境問題への意識の高まりにより、必要となる活動になります。皆さんがSDGsに対するビジョンを持つことにより、若い世代の方々にも建設業の仕事の魅力や責務を理解していただき、未来へとつなげて行くのです。

SDGsに取り組まないと仕事が減る?

SDGsは、多くの企業でも取り入られるようになりました。特に大手の企業は資本の国際化に伴い、SDGsに対して関心を持ち始めた投資家が、企業価値の判断材料になっているためです。大手のデベロッパーやゼネコンもSDGsに積極的に取り組む様になり、その活動は取り引き先企業や工事会社にも求めています。その為、サプライチェーンである工事会社、メーカにもSDGsに取り組むことが求められているのです。言い換えればSDGsに取り組まないと、仕事が減ることになります。

住友不動産
三井不動産
三菱地所
野村不動産
清水建設
鹿島建設
大成建設
大林組
竹中工務店
大和ハウスグループ

世界に広がるSDGs

SDGsは国連加盟国が定めた目標です。この活動は世界に広がっており、SDGsに積極的に取り組んでいる国や企業が、世界的にも注目を浴びる時代となっています。

2022年6月に公表された、Sustainable Development Report(持続可能な開発報告書)では1位がフィンランド、2位がデンマーク、3位がスウェーデン、4位がノルウェー、5位がオーストリア、6位がドイツ、7位がフランス、8位がスイス、9位がアイルランド、10位がエストニアとヨーロッパの国々が名を連ねています。

特に北欧は1~4位を占めています。北欧では税金が高いと言われていますが、その分、福祉や公共事業が充実しています。電力供給は水力発電を多くもちいており、環境への意識が高いことが伺えます

日本は19位で、特に「5 ジェンダー平等を実現しよう」、「12 つくる責任つかう責任」「13 気候動に具体的な対策を」、「14 海の豊かさを守ろう」、「15 陸の豊かさも守ろう」、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」は重要な課題(Major challenges)として、評価が低くなっています。建設業に関わる我々の改善、チャレンジが求められています。

Sustainable Development Report(持続可能な開発報告書)

我々のSDGs宣言

SDGsは日本全体の産業で取り組む必要があります。建設業の我々が普段の仕事の中から、出来るターゲットを見つけ出し、行動することが大切となります。

多くの企業、団体がSDGsに対する取り組みを「SDGs宣言」として、公表しています。宣言をすることで、参加する人々の意識、行動が変わり、目標達成に近づいて行きます。

まずは、自分が出来ることを書き出し、それを自分の「SDGs宣言」として行動してみてはいかがでしょうか。

まとめ

建設業のSDGsに関する取り組みにつて、ご理解いただけたでしょうか。SDGsはCSRやESGとは異なり、誰でも簡単に取り組むことが出来る活動です。それによって、我々の子供や孫により良い社会、環境をつないで行けるなんて、素晴らしことと思いませんか。

SDGsに関する取り組みは仕事のプライド、社会的な責任を明確にしてゆきます。是非、皆さんも果敢にチャレンジしてみてください。

SDGsに関する書籍やネットの記事はたくさんあります。私が今回の記事で参考にさせていただいた書籍は一般社団法人日本建築セターが発行する「建築産業にとっての SDGs(持続可能な開発目標) -導入のためのガイドライン-」です。また、「これからの工務店経営とSDGs(持続可能な開発目標)」も出版されています。より詳しく知りたい方は、是非、こちらもお読みください。

https://www.bcj.or.jp/publication/detail/111/ 
https://www.bcj.or.jp/publication/detail/122/

文/白熊 次郎

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