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2022.9.28

足場ってどんな種類がある?それぞれの特徴やメリットなどを解説

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低層・中層・高層などさまざまな工事現場で用いられる足場。この「足場」には作業場所や職種ごとに多彩な種類があることをご存知でしょうか。

鳶職の施行や工事で用いられる足場としては「くさび緊結式足場」「枠組足場」「単管足場」「移動式足場」などが有名です。近年では「次世代足場」も注目を集めていますね。
当記事では目的別に足場の種類や特徴について詳しく解説します。

また、建設業界で働く足場鳶など職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

建設業の職人が年収を上げるには?転職・独立・副業それぞれのメリット・デメリットや向いている人の特徴とは

この記事を読んでわかること
・足場の種類や用いられる作業シーン
・足場ごとの特徴
・足場ごとのメリット・デメリット

現場で使う足場の種類をご紹介

まず現場で使用される足場の主な種類と作業シーン・特徴を表としてまとめました。

足場の種類 主な作業シーン 特徴
くさび緊結式足場
(ビケ足場)
主に木造住宅やアパートなど中低層の建築工事で用いられる。 鋼管及び必要部材とハンマーひとつで足場の組み立て・解体が可能であり、強度も高い。
枠組足場 中高層ビル・マンションから戸建て住宅など幅広い場面で用いられる。 組み立てや解体が容易でかつ低層から高層まで対応できるため、足場工事として非常にポピュラーな種類。
単管足場 主に低層住宅の外壁塗装や補修などで用いられる。 単管パイプとクランプなどの部材をベースに柔軟に形状を変化させられるため、狭い場所にも対応可能。
吊り足場 高層マンション・ビル・橋など地上から足場を組むのが難しい現場で用いられる。 屋上などから吊るして足場を構築するため、高層工事に向いているが安全確保のための難易度が高い。
移動式足場
(ローリングタワー)
天井配管・空調設備・照明器具の取付などの高所作業に用いられる。 キャスター付きなので解体することなく足場の移動が可能。

工事現場で用いられる足場は、同じ職種でも現場の状況によって多種多様です。上記の内容を踏まえて、それぞれの足場の特徴や作業シーンについてさらに掘り下げて解説いたします。

くさび緊結式足場(ビケ足場)


くさび緊結式足場とは、緊結部のある鋼管を一定の間隔で支柱として立てていき、踏板や手摺などを支柱の緊結部にくさびで緊結し構築する足場のことです。

・特徴&作業シーン

支柱となる鋼管と各種部材(手摺・踏板・ジャッキ・ブラケット・筋交・鋼製階段など)が揃っていれば、ハンマーひとつで容易に組み立てられるのが特徴です。主に中低層階の外壁塗装や補修工事などに用いられます。

・メリット

各部材はコンパクトに結束できるため、輸送コストの削減が可能です。また組み立て・解体ともに簡単なので、他の足場と比較すると作業時間の短縮も期待できます。足場には広い踏板を緊結できるため、安定性にも優れた種類です。

・デメリット

くさびで緊結する際に金属製のハンマーで強く叩くため、近隣に大きな音を響かせてしまいます。そのため作業を行う前には近隣住民に告知するなど、対策をしておく必要があるでしょう。

枠組足場


枠組足場は鋼管を門型に溶接した枠(建枠)を主軸にして、部材となるジャッキ・筋交・鋼製布板(踏板)などを接合して組み立てる足場のことです。

・特徴&作業シーン

足場としてスタンダードで幅広い現場で用いられるほど、汎用性がある足場です。足場としての耐久性・強度が高いため、高層ビル・マンションなどの外壁工事や新設工事などで広く活用されています。

・メリット

枠組足場は高層作業を前提にされているため、資材の強度が高く安全性にも優れた足場です。加えて「くさび緊結式足場」と比べると部材の種類が多いので、より幅広い現場に対応することができます。またハンマーで叩く必要がないので騒音の心配もありません。

・デメリット

強度が高い分組み立てに時間がかかります。組み立てにはクレーン車を使う必要があるため、組み立て作業を行える環境が限られるのも大きな難点です。また部材の種類が非常に多いため、使いこなすには相応の知識と技術が求められます。

単管足場


単管足場は文字通り、単管パイプとクランプと呼ばれるつなぎ止めを組み合わせて作る足場の総称です。足場としての歴史がもっとも長い仮設足場となります。

・特徴&作業シーン

主軸が単管とクランプのみと非常にシンプルな足場なので、柔軟に形状を変化させられるのが大きな特徴です。狭い場所でも足場を組むことができるため、主に低層階の外壁・塗装工事などで用いられています。

・メリット

組み立てが簡単で場所を問わず構築できるのが最大のメリットです。部材となる単管パイプやクランプはホームセンターでも入手できるので、即席で組み立てることもできます。

・デメリット

構造が非常にシンプルなため、枠組足場などに比べると耐久度は劣ります。

吊り足場


吊り足場は上部から吊り上げるタイプの足場です。地面に足場を組み立てることができない環境で用いられます。

・特徴&作業シーン

地上から組み立てる足場とは異なり空中で水平に足場を組み立てるため、より広範囲の作業に適しています。高所&水平方向に工事を行う際には吊り足場が用いられるケースが多いです。

具体的な作業シーンとしては、橋梁工事や造船工事・プラント工事・高層ビル・タワーマンションの新築・補強工事などが中心となります。

・メリット

地上から足場を組むのが難しい場所でも足場を組めるのが最大のメリットでしょう。また対平方向に組み上げるので作業効率が高く、工期の短縮も期待できます。

・デメリット

設置自体は高所で行うためリスクが高くなります。また設置の際には「足場の組立て等作業主任者技能講習」を修了した人が現場監督として指揮を取らなければなりません。

移動式足場(ローリングタワー)


移動式足場はキャスター付きで解体することなく移動できる足場です。床板や手摺なども付いているため、安全性も高いといえるでしょう。

・特徴&作業シーン

キャスターが付いているため、作業場所を途中で変更したいときなど組み直すことなく足場を移動させることができるのが特徴です。一般的には天井工事・外壁塗装・設備工事・土木工事などで用いられます。

・メリット

作業場所を簡単に移動できるので、人件費の削減及び工期の短縮が可能です。

・デメリット

キャスター式のため足場の転倒に注意しなければなりません。地面がデコボコしていると移動中に倒れてしまう恐れがあります。また若干の傾斜がある場所などでは、キャスターにブレーキがかかっているか必ず確認しておきましょう。

さらに近年注目を集めているのは現代人の身長の変化などを考慮した、くさび緊結式のシステム足場である「次世代足場」です。

従来のくさび緊結式足場にはなかった緊結部のロック機能など、安全性を見直した次世代足場が各メーカーから販売されています。興味がある方はぜひ調べてみてください。

足場には2種類のサイズがある

枠組足場には「インチ規格」と「メーター規格」という2種類のサイズ規格があります。
規格が違う部材は併用できないため、必ず事前にチェックしておきましょう。

インチ規格

下記がインチ規格のサイズ表です。

引用元:https://www.alinco.co.jp/product/construction/waku/hyojun/index.html

インチ規格はメーター規格よりも若干長く採寸されています。

メーター規格

メーター規格のサイズ表はこちらをご覧ください。

引用元:https://www.alinco.co.jp/product/construction/waku/hyojun/index2.html

規格は元々アメリカから入ってきたインチのみでしたが、日本人に馴染みにくいという理由からメーター規格が誕生しました。実際の規格を知るには、部材の寸法を計ってみるしかなく、別規格の部材は互換性がないので注意してください。

まとめ

工事において何より重要なのは安全の確保です。足場には状況に応じたさまざまな種類があり、機能性や特徴も多種多様ですので、工事の際には安全かつ効率的に作業が行える足場が必要になります。

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