実は日本全国の平均年収よりも低い位置となっており、その理由は仕事の減少にあります。左官職人に依頼すれば価格・期間がかかってしまうからです。解決方法はデザイン性で付加価値を付けることです。そうすることで仕事の依頼が多くなり、高収入への道が見えてきます。
今回は、左官の平均年収・給料・ボーナスについて、年齢別・地域別・経験別などにわけて解説していきます。また、高収入な左官職人の特徴についても紹介します。
・左官職人の収入についてわかりやすく知りたい方
・左官職人で年収アップする方法を知りたい方
この記事を読むことで解決できます。左官職人として始めてみようかと考えている方、左官職人で収入に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
左官職人の平均年収・給料・ボーナス
※千円以下は四捨五入してます。
引用元:左官職人 左官の年収推移データ|年収ガイド
建設業 平均給与|国税庁
日本全国 国税庁/平均給与
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、左官職人の平均年収は394万円です。国税庁のデータによると、日本全国の平均年収(461万円)より67万円、建設業の平均年収(475万円)より81万円も低いことがわかります。
平均月収は「求人ボックス」の調べによりますと約32万円で、税金や社会保険料などを差し引いた手取りでは23万円と9万円の差が出ています。
※配偶者の有無や扶養人数によって大きく異なります。
・男女別平均年収・月収・ボーナス
・年齢別平均年収・月収・ボーナス
・地域別平均年収
・経験年数別平均年収
・役職別平均年収
・会社規模別の平均年収
について紹介します。
左官職人の男女別平均年収・月収・ボーナス
男性の平均年収は2018年では395万円、2019年では393万円とそれほど誤差はありません。しかし女性の平均年収になると、2018年では302万円、2019年では223万円と79万円の誤差が出ています。
男性の平均月収は2018年と2019年ともに30万円、平均ボーナスは2018年では32万円、2019年では31万円と安定的な収入です。しかし女性の平均月収になると、2018年では22万円、2019年では17万円と5万円の差が出ています。
さらに平均ボーナスになると、2018年では37万円だったはずが、2019年では13万円と約1/3まで大幅に減少していることがわかります。(※千円単位四捨五入)
しかし左官工事は、建設現場のなかでは比較的安全な場所での作業が多いため、女性でもチャレンジしやすい業種といえるでしょう。
左官職人が評価されるポイントは、年齢や性別ではなく技術力の高さなので、スキルがあれば男女関係なく稼げます。
左官職人の年齢別平均年収・月収・ボーナス
※千円以下は四捨五入してます。
※「はつり工の年齢別平均年収」は男性のみのデーターによるものです
年齢別平均年収は、もっとも低い20〜24歳では259万円、もっとも高い55〜59歳では517万円と経験年数や資格習得により収入が高くなります。
左官職人の地域・都道府県別平均年収
※千円以下は四捨五入してます。
引用元:求人ボックス 求人ナビ
地域別平均年収は、もっとも高いのが関東で440万円、その次に関西で422万円、東海で418万円です。これは東京、大阪、名古屋を中心に仕事が集まるためだと予想されています。
※千円以下は四捨五入してます。
引用元:左官職人の年収を解説|平均年収.jp
都道府県別平均年収は1位が東京で532万円、その次に大阪で456万円、3位が愛知・神奈川で418万円です。これらは都市の人口が多い(東京23区では967万人、横浜市378万人、大阪市275万人、名古屋市233万人)ことにより、仕事の受注が多いと予想されています。
ちなみに、平均年収がもっとも低い都道府県は青森、秋田、佐賀、宮崎、沖縄の5県で304万円です。5県とも都市人口が少ない(5県のなかでもっとも人口が多い都市は宮崎市で40万人で、50万人を超える市がない)ことが原因でもあります。
左官職人の経験別平均年収
※千円以下は四捨五入してます。
引用元:左官の平均年収は387万円|建設業界ニュース
経験に応じて少しずつ収入が高くなり、左官の基礎を身に付けるまで3年、一人前になるまで10年かかると言われています。
一人前になったときには、「約230万円→400万円」と年収が大幅に高くなります。
役職別平均年収
役職別平均年収は、係長で538万円、 課長で703万円、 部長で848万円で、正社員と比べると大きな差となっています。特に部長になると、正社員より2倍以上もらうことも可能です。
参考元:【2021年最新版】左官の平均年収はいくら? | 年代・役職別年収や仕事内容を徹底調査|年収チェッカー
会社規模別平均年収
会社規模によっても平均年収が異なります。メンバーが少ない会社では300万円以上、大手の会社では500万円以上も存在するところもあります。人数による平均では10〜99人で約362万円、100〜999人で約495万円、1,000人以上で約510万円です。
左官職人で高収入を目指すには
左官職人の平均年収を知って、高収入までには時間がかかるのではと思われている方もいるでしょう。しかし、2つのことを行えば最短で高収入になれます。
大手企業で仕事をする
大きな会社と言えば「ゼネコン」が思い当たるでしょう。ゼネコンとは「ゼネラルコントラクター(General Contractor)」の略で、ゼネラルは「総合的な」、コントラクターは「契約者または請負者」を意味します。通常の建設会社では「設計」のみだったり、「施工の一部」のみだったりがほとんどです。
それに対し、ゼネコンは住宅などの小規模からテーマパークなどの大規模まで幅広く携わっており、建築・土木工事全体を監督しています。
左官職人は建築工事以外に、橋やトンネルなど土木工事にも大きくかかわっているため、仕事の幅を大きく持つことができます。
※ゼネコンと名乗れるのは「設計」「施工」「研究」の全て3つを自社で行っていることが条件となります。
独立して仕事をする
ゼネコンではなく工務店とハウスメーカーで長期勤めていても、収入が上がらない会社がほとんどでしょう。ある程度経験を積んできたら、独立して働くのもありです。ただし、独立するためには次の3つが必要です。
経験を積む
まずは正社員で一人前を目指すために、仕事の経験を積まないといけません。一人前とは「任された仕事を、指示されずにできること」で、左官の場合は約10年かかるといわれています。自分の能力次第によって変わりますので、独立したければ乗り切るしかありません。
資格を取る
左官工事をするだけなら特に資格はいりませんが、独立する場合は決してそうではありません。取っておきたい資格はおもに3つです。
左官技能士 | 独立するためにもっとも欠かせない資格です。これがなければ仕事の受注は難しくなります。 |
建築施工管理技士 | 左官職人を目指すだけなら必要ありませんが、現場監督を目指すのであれば必要です。資格があることで、仕事の依頼が多くなったり、給料が上がったりします。 |
建設業許可 | 建設業で働くなら持っておいた方がよい資格で、習得するには資格または実務経験、経営経験が必要です。報酬金額が500万円以下の現場は建設業許可は免除されます。 |
結果、独立するのに最低限必要な資格が左官技能士となります。
左官技能士は、左官職人でもっとも重要な資格です。都道府県職業能力開発協会(一般社団法人 日本左官業組合連合会)が主催する国家試験でもあります。仕事を受注するためには不可欠な資格です。資格には特級〜3級まであり、3級と2級は都道府県知事、1級は厚生労働大臣が管轄しています。受験する際は実務経験が必要で、級によって年数が異なります。
級 | 実務経験のみ | 3級合格後 | 2級合格後 | 1級合格後 |
特級 | 受験不可 | 受験不可 | 受験不可 | 5年以上 |
1級 | 7年以上 | 4年以上 | 2年以上 | |
2級 | 2年以上 | 0年 | ||
3級 | 0年 |
※ただし、建築の関わる専門学校卒業または職業訓練修了した方に限り、2級は実務経験なし、1級は実務経験の短縮となります。
引用元:左官技能士になるには|建設業トータルサポートオフィス
橋本税理士・行政書士事務所
3級は実務経験なしでも受験できますが、2級からは必要です。2級は2年以上、1級は7年以上、特級は1級合格後から5年以上で、高レベルな資格をとることで仕事のスカウトが多くなります。3級と2級は合格率が90%で実務もあまり必要ありませんが、1級と特級になると合格率が30%で長い実務も必要のため、それなりの苦労が必要です。
以下の記事で左官の資格について詳しく解説しています。
左官の資格にはどんな種類がある?左官技能士や登録左官基幹技能者などおすすめの資格を紹介
開業資金を用意する
独立して働くためには、ある程度の資金が必要です。左官職人にかかる費用としては次の通りです。
工具(コテ、コテ板、ひしゃく、トロフネ、練りクワ、バケツ、クシ目ゴテ、竹ぼうき、ローラーなど) | 1万5000円~ |
材料(セメント、漆喰など) | 10万円~ |
現場に向かうための車両・交通費 | 50万円~ |
建設業許可の更新にかかる法定費用(5年に一度更新が必要) | 5万円~ |
開業届するときの法定設立費用と資本金(個人事業主は不要) | 0円~ |
※ただし、工具と材料の金額については「Googleストア」で調べました。
会社を設立せず、自家用車がある場合は100万円以内で開業が可能です。しかし、健康保険料、介護保険料、年金、所得税、住民税、個人事業税で約35%が引かれてしまうため、最初は仕事が取れず、赤字になるケースもあります。心配な方は200万円以上あるとよいでしょう。
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まとめ
今回は左官の職人として高収入を目指す方法について解説しました。左官は建設業の職種の中でも有名な職種であり、一定のニーズが常にある職種です。これから左官職人になることを考えている方や左官職人としてキャリアアップをお考えの方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。
建設業の職人が年収を上げるには?転職・独立・副業それぞれのメリット・デメリットや向いている人の特徴とは
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