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2023.3.26

【消防設備士歴15年のベテランが解説】消防設備士の仕事を長く続ける3つのコツ

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こんにちは、消防設備士ブロガーのあきと申します。私は現役の消防設備士で、防災会社15年目の点検作業員です。
20名弱の従業員数で、建築業界では小規模の会社に勤めています。
消防設備士になって日が浅い方のなかには、この仕事を長く続けていけるか不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。

そこで、今回の記事では、15年防災会社に勤めた経験を元に「消防設備士の仕事を長く続ける方法」をご紹介します。

前提として、消防設備士の仕事は、長く勤めることにメリットがあります。
なぜなら、資格と経験を得ることで、独立や転職の難易度が下がるからです。

「将来が不安で高齢者でも働く可能性がある」、「手に職があると有利」などと言われている現代において、消防設備士の仕事は長く続けることが大事です。
私は「成長を楽しむこと」が仕事を長く続ける秘訣だと思います。
それでは、仕事を長く続けるコツについて、みていきましょう。

消防設備士はどんな仕事をするのか?

今更になりますが、あらためて消防設備士の仕事内容について解説したいと思います

消防法にのっとり消防設備点検や施工管理がメイン業務

消防設備士は消防法にのっとり、消防設備点検や施工管理を行います。
消防設備点検は総務省消防庁が定める、消防法第17条3の3に基づく設備点検です。

建物には年2回の消防設備点検が義務付けられています。
点検は消防設備士の資格をもった者が実施し、その結果を消防長又は消防署長に報告することとされています。

<詳しくは総務省外部リンクにて>

点検報告を代行し、お客様から報酬を頂くことが主な仕事です。

点検が得意な会社や工事に強い会社などさまざま

これもご存知の方が多いかと思いますが、防災会社は地域ごとに多数ありますが、「消防設備点検が得意な会社」「火災報知器や弱電工事に強い会社」に分類されます。

「消防設備点検が得意な会社」の特徴は安定感があることです。
消防設備点検を年二回実施する契約を交わし、たくさんのお客様を抱えることで、安定した売上が立ちます。
点検を実施した結果、設備の修繕や改修が発生し、売上があがり業績が伸びていく特徴があります。

「火災報知器や弱電工事に強い会社」の特徴は売上に波があることです。
工事業務がメインで、新築現場の火災報知器の新設工事や弱電工事(電話や放送設備など)をします。

工事は建物が建たないと仕事が入ってきません。

景気の波に左右されるので、工事の受注件数が多いときに一気に稼いでしまう特徴があります。1件当たりの工事金額は高額ですが、工期や日数が数か月かかる現場もあるため、金額の確定や入金に時間がかかります。

個人の価値を高めるには乙種6類、甲種4類、第二種電気工事士の資格は必須!

消防設備士の仕事に就いて日の浅い方は、消防設備士の資格取得を最優先に考えることがおすすめです。
資格があればできることは以下の表をご覧ください。

必要な資格 できること
消防設備士 乙種6類 消火器の点検・整備
消防設備士 甲種4類 自動火災報知設備、ガス漏れ火災報知設備、火災通報装置の点検・整備及び工事
第二種電気工事士 600V以下で受電する設備の電気工事
(主に誘導灯)

主に消防設備士として、できることを抜粋しました。

この3種類の資格があれば、店舗の点検や飲食店の点検が可能です。
資格勉強をすることで消火器や火災報知器について詳しくなるため、会話に深みが増します。

応援として点検に呼ばれても問題ないスキルなので、資格取得を最優先に考えることをおすすめします。

消防設備士の仕事を長く続ける3つのコツ

ここからは消防設備士を長く続ける3つのコツを紹介します。

・向上心をもって仕事に取り組む
・自己肯定感を高めて自身を労う
・常に良好な人間関係を作る

それぞれ解説します。

コツ①|向上心をもって仕事に取り組む

仕事には向上心を持つことが大事です。
勉強できる環境に感謝して、成長を楽しむことが長く続けるコツだと思います。

消防設備士の仕事は待機時間が多いです。
例えば、マンションの点検。点検中は待機が多く時間が長い場合は暇です。
みんなスマホで漫画を読んだり、ゲームをしたり自分の時間を楽しんでいます。

その待機時間に、資格勉強や感知器取付の練習をすることがおすすめです。
勉強は、「スキルや知識」として仕事の役に立ち、自分のものとして後々返ってきます。
待機時間があることに感謝し、向上心を持って仕事に取り組むことが大事です。

コツ②|自己肯定感を高めて自身を労う

自己肯定感を高めて、自分の能力を認めて自身を労いましょう。

・「毎日頑張ってえらい」
・「今日は施主様と楽しい話ができてよかった」
・「感知器10個キレイに取り付けてすごい」

など自分を褒めることで心が落ち着きます。
自分を褒めることは、「脳が幸せを感じる」「自分に自信を持てるようになる」と言われています。1日1回でいいので自分を認めて褒めましょう。

私の場合は、「人の嫌がる仕事を率先して行う」、そんな自分は偉いなぁと褒めています。

自己肯定感を高める方法を知りたい方は別リンクをご覧ください。

<自己肯定感を高めるにはどうすれば良い?【低い原因】|カオナビ>

コツ③|常に良好な人間関係を作る

職場やお客さま、協力会社など関わる人たちと良好な人間関係を作りましょう。
良好な人間関係を作ることで困ったときに助けてくれます。

例えば、自分の社内業務の仕事が立て込み、対応ができない場合があります。
書類作成業務が多く、一人で仕事をこなすには限界があるでしょう。
そんな時は先輩や後輩、事務員さんに手伝っていただき助けてもらうことが多いです。
お礼にジュースやコーヒーをおごって感謝を伝えています。

良好な人間関係を築くためには会話をすることが大事です。
「おはよう」や「ありがとう」など、簡単な会話でも十分相手に伝わります。
現場で仕事をしていると挨拶ができない人が多いです。
朝一番の挨拶ができないといい印象を受けません。

人間関係が良好だと、仕事も楽しく長続きすると思います。
まずは朝の挨拶の声を大きくすることから始めてみませんか?

仕事を長く続けるメリット

仕事を長く続けることにはメリットがあります。

・毎年給料が上がる
・資格と経験を積んで転職や独立ができる

それぞれ解説します。

毎年給料が上がる

会社の業績によりますが、正社員は毎年昇給があり、長く勤めればそれだけ年収が上がります。
私の会社では、毎年5000円から10000円の昇給があります。年収では6〜12万円ほどの金額になるため侮れません。
スキルや人間性、会社の業績で昇給の金額が変わりますが、長く続けると給料が上がることはメリットです。

資格と経験を積んで独立や転職ができる

消防設備士を長く続けることで経験を積んで転職や独立ができます。

・建設業は人手不足なので求人の募集が多い
・消防設備士は資格と経験があれば転職が可能
・希望の会社がなければ独立する選択ができる

そのようなメリットがあり転職の選択肢が多いです。

建設業は若い人が少なく、どの会社も社員を募集しています。高齢化が進んでいるため若い社員を採用して会社を活性化したいと思う経営者が多いです。
会社として「経験者」を採用できれば教育費用がかからないため、同業の転職は引く手あまたになります。
消防設備士は資格があれば、どこの会社でも通用するため、まずは資格を取得することをおすすめします。

職場をすぐ辞める人、長く続く人の特徴

建設業全般に言えることですが、職場をすぐ辞める人、長く続く人には特徴があります。
それぞれ解説します。

すぐ辞める人の特徴

すぐ辞める人の特徴は、

・不満を口にすることが多い
・できない理由を探す
・自己評価とスキルが見合っていない

以上のことが目につきます。行動や言動を見ているとよくわかるでしょう。

会社に勤めていると、イヤなことや苦手なことも指示があれば行動しなくてはなりません。
「なんでオレが…」「こんな仕事なんて…」など不満が多い人がいます。

また、できない理由を探す方はネガティブな考えです。
「できません」「無理です」など一方的に否定する人は仕事をお願いされなくなります。そうなると会社での評価がそれ以上上がらないため、仕事がなくなり会社を去ることになります。
できない方に限って自己評価がとても高く、他の会社でも通用すると思っています。しかし、転職先でも同じことを繰り返して辞めてしまい、職を転々とする特徴があります。

長く続く人の特徴

仕事が長く続く人には3つの特徴があります。

・素直に行動する人
・とりあえずやってみる方
・否定しない人

以上の特徴があり、仕事が長く続く人が多いです。

経験が浅いと、間違いを指摘されることがあると思います。
時には先輩や上司に怒られることもあるでしょう。
しかし、怒られたことを、「素直に行動する人」「とりあえずやってみるタイプの人」は成長します。
成長することで次から、「できる仕事が増える」「責任ある仕事が任される」そんな好循環になれば仕事は楽しくなります。

理不尽なこともありますが、指摘されたことを否定せず、素直に行動し、とりあえずやってみる方は長く続く人材です。

まとめ

今回の記事では仕事を長く続けるコツを紹介しました。
消防設備士の大事な業務は、「消防設備が有事の際に問題なく作動するか」が重要です。

目視確認や作動試験をするため、知識や経験が必要になります。
日々勉強しながら仕事を続けることで、知識や経験が養われるため、自分に合ったコツを掴んで長く仕事を続けることが大事です。

以下の記事では年収やお金について詳しく解説しております。
消防設備士の平均年収や給料はいくら?現役消防設備士が解説する年収1000万円を稼ぐロードマップ

また、資格と経験があれば独立や転職が選択できる仕事なので、長く続けることはメリットが多いでしょう。

今回紹介した方法があなたのヒントになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

文/あき@消防設備設備士ブロガー
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