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2022.10.17

消防設備士の平均年収や給料はいくら?現役消防設備士が解説する年収1000万円を稼ぐロードマップ

2022年10月17日更新

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今回の記事では消防設備士の平均年収や給料体系、1000万円稼ぐ方法を紹介いたします。私は、防災会社に勤めて15年目の現役の消防設備士です。

消防設備士の平均年収や給料はいいの?
年収一千万円稼ぐにはどうすればいいの?
絶対に必要な資格って何?

今までに多くの質問があり、たくさんアドバイスしてきました。
これから消防設備士を目指す方や、現在、防災会社に勤めていてスキルアップを目指す方に向けた記事です。

消防設備士とは?人々の暮らしに欠かせない存在

消防設備士とは、人々の暮らしにかかせない消火器や火災報知器の点検や工事をする職人のことをさします。

建物の消防点検は、消防法17条3の3で施行されており、年二回以上の設備点検が必要です。有事の際に、消防設備が使えなかったら建物に甚大な被害が想定されるでしょう。

例えば、消火器の点検。外観のへこみや変形、放射の有無など「点検結果報告書」の項目にそって点検します。

中身の薬剤がちゃんと入っているかなど、消防設備士が点検しなければいけません。火災を拡大させないために点検が重要なので、消防設備士の仕事は責任重大です。

消防設備士の平均年収や給料はいくら?

消防設備士の給料平均年収や給料はいくらだろうか?

そんな疑問を解決するために、厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査から給料や年間賞与を調べました。

平均年収・給料・ボーナス

消防設備士の平均年収は457,8万円と言われています。

(令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種より抜粋)

消防設備士は建設業の電気工事従事者に分類されます。

年齢 42.2歳
勤続年数 12.5年
超過労働時間 12時間
平均月給 323,300円
年間賞与 702,100円

防災会社は100人未満の従業員数が多いですが、調べてみると
32,3万円×12ヶ月+70,2万円(年間賞与)=457,8万円となります。

年齢別

年齢別での年収の推移は以下の表にまとめました。
企業規模(10人以上より抜粋)

年齢 平均年収
   ~ 19歳 264.7万円
20 ~ 24歳 357.3万円
25 ~ 29歳 436.0万円
30 ~ 34歳 496.3万円
35 ~ 39歳 480.7万円
40 ~ 44歳 591.9万円
45 ~ 49歳 609.0万円
50 ~ 54歳 626.6万円
55 ~ 59歳 602.9万円
60 ~ 64歳 467.5万円
65 ~ 69歳 393.5万円
70歳~ 332.4万円

令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種より抜粋

上記の表やグラフから分かることは、40代を越えた頃から年収が伸びてくるようです。年収のピークが50代であることが分かりますが、年収1000万円までは届きません。

事業者規模による平均年収

事業規模の平均年収を調べました。内容は以下になります。

事業規模(従業員数) 平均年収
1000人以上 622,0万円
100~999人 509,2万円
10~99人 457,8万円

令和3年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種より抜粋

表やグラフをみてわかる通り、平均年収が500万円を越えているのは1000人以上の企業です。
年収が高いのは従業員数が多い会社です。

大規模の会社では消防点検以外の仕事にも着手しているため、売上が多い。つまり、売上の多い会社は年収が高くなります。

1000万円稼ぐロードマップ

消防設備士で1000万円を稼ぐにはかなり大変です。その中でも、会社員で稼ぐ人は見たことがありません。

もし、1000万円を目指すならば最低限必要なポイントは三つあります。

・資格を取る
・独立して一人親方になる
・知識を活かして仕事の幅を拡大する

それぞれ説明いたします。

資格を取る

消防設備士は資格が必須です。なぜなら、 消防設備士の資格がないと消防設備点検ができません。

例えば、火事が起きたら一番最初に使う消火器。皆さんのご自宅や職場に消火器は必ずあると思います。

その消火器を点検する場合に、資格がなければ点検できません。消火器の使い方や、構造を理解してないと、万が一消火器が使えないことも考えられます。

消火器の点検は「消防設備士乙種6類」の資格を持った方が点検します 。

消防設備士の資格は1類から7類まであり、それぞれの資格でできる点検が違います。お客様は資格がないと信用してもらえません。消防設備士で稼ぐ人になるには資格の取得が必須です。

消防設備士の資格は、一般財団法人消防設備研究センターが実施している試験を受けて取得します。

詳しい内容や試験日程は以下のリンクをご確認ください。

🔗消防設備士の試験日程はこちら

独立して一人親方になる

私は15年間防災会社に勤めていますが、毎年5000円の昇給なので定年まで働いたとしても年収1000万円には届かないでしょう。

会社員として勤めていくことは安定しますが、飛躍的に年収は上がりません。

そこで、消防設備士として年収を上げる方法は、独立して一人親方になることです。

独立するためには、

・スキルを磨く
・人脈を作る
・経営を学ぶ

以上のことを意識しましょう。会社でも学べることが多く、独立準備になります。

一人親方のメリットは、頑張って売上をあげた分が自分の収入になります。年収1000万円を目指すには、自分で売り上げて稼ぐ方法が1番でしょう。

知識を生かして仕事の幅を拡大する

年収1000万円を稼ぐためには消防設備の仕事だけでは難しいです。もし、年2回の消防点検で稼ぐには、月の点検物件数は100件必要。

多くの物件をこなすには体力が持たないので、現実的ではありません。

ではどのようにして稼ぐのか?

知識を活かしてできる仕事を増やします。消防設備士と親和性が高い業種はたくさんあります。

例えば、電気工事。

最近の電気工事のトレンドはLED照明の更新です。既存の照明が暗く、明るいLED照明に変更したいという要望をよく聞きます。

店舗の照明を全てLED化する工事を請け負えば大きい売上になりますね。電気工事をするには電気工事士2種の資格が必要ですが、在職中に取ってしまいましょう。

他にも、

・ビル管理(ビルメン)
・エレベーターの点検
・貯水槽清掃業

上記の業種は消防設備士と親和性が高いといわれています。

その理由は、マンションやビルなどは設備管理などの保守契約費がまとめられているためです。例えばマンションの保守点検。

エレベーターの点検は月1回、貯水槽の清掃は3ヶ月に1回など、建物が安全に使えるためにそれぞれ保守契約をします。

消防点検と他の保守点検も一括して提案できれば、お客様も安く発注できるためメリットがあります。

消防設備+エレベーター点検+貯水槽清掃の一括提案が親和性が高いと言われている理由です。

そして、これらの仕事は全部自分で作業する必要はありません。外注を使ってやりくりすれば一人親方でも管理できます。

年収1000万円を稼ぐには、自分一人の作業では難しいでしょう。知識を生かして、他業種の仕事も受注できれば道が開けます。

消防設備士の年収まとめ

今回の記事では、消防設備士が1000万円稼ぐためのロードマップを紹介いたしました。
会社の規模や年齢によって年収が変わりますが、個人が会社勤めで1000万円を稼ぐのは難しいです。

しかし、資格を取得して、経験を積み、独立すれば可能性があります。消防設備士は、個人でも1000万円稼げる仕事です。

一人親方になると稼いだ収入は自分のものになります。電気工事やエレベーター点検など親和性の高い仕事を受注して売上をあげていけば、年収1000万円の道も見えてくるでしょう。

また、建設業界で働く現場監督や職人が年収を上げていく方法については以下の記事で解説しております。

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