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2025.4.30

建設機械13種類の作業内容や必要免許などを詳しくご紹介

2025年4月30日更新

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「ユンボとバックホウ、現場ではどう使い分けるのが正解?」
「3t未満の車両系建設機械なら、特別教育だけで本当に大丈夫?」
「あの資格を取れば、給料アップに繋がるだろうか?」

建設現場で日常的に目にする建設機械・重機。その種類は多岐にわたり、安全かつ効率的に使いこなすには、正確な知識と適切な資格が不可欠です。

機械の特性を知り、扱える種類が増えれば、それは職人としてのあなたの市場価値を高め、より良い条件の現場や待遇に繋がる可能性を秘めています。施工管理者にとっても、適切な機械選定と人員配置は、工期遵守と安全管理の要となります。

そこでこの記事では、現場で特に重要となる建設機械13種類をピックアップし、その作業内容特徴取得すべき資格・免許について、実践的な情報に絞って解説します。

日々の業務やスキルアップ、資格取得を考えている建設業界の皆さま、ぜひご一読ください。

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この記事でわかること

・建設機械、重機、建機、車両系建設機械の違い

・用途別の代表的な建設機械・重機の種類と特徴

・土木工事や小型機械のニーズについて

・建設機械の操作に必要な資格・免許の種類

・現場に合わせた建設機械の選び方のポイント

建設機械とは?重機・建機・車両系建設機械との違い

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建設現場で使われる機械は様々な呼ばれ方をしますが、それぞれの意味を整理しておきましょう。

・建設機械: 建設工事や土木工事で使用される機械の総称です。非常に広い範囲を指します。

・重機(じゅうき): 「建設機械」の中でも、特に大型で動力を持つものを指すことが多い通称です。法律などで明確に定義された用語ではありませんが、油圧ショベルやブルドーザーなどが代表例です。

・建機(けんき): 「建設機械」の略称として広く使われています。重機とほぼ同義で使われることも多いです。

・車両系建設機械: 労働安全衛生法などで定義されている用語で、動力を用い、かつ不特定の場所に自走できる建設機械のことです。ブルドーザー、油圧ショベル、ホイールローダー(トラクターショベル)、などが含まれます。

この記事では、これらの用語を文脈に応じて使用し、様々な建設機械を紹介していきます。

【用途別】建設機械・重機の種類一覧

建設機械は、その主な用途によって分類できます。ここでは代表的な種類を写真付きで見ていきましょう。

1. 掘削(ほっさく)・積込みに使われる機械

地面を掘ったり、土砂や資材をすくい上げてダンプトラックなどに積み込んだりする機械です。

【油圧ショベル】

・概要: アームの先端にバケット(ショベル)を取り付け、土砂の掘削や積込みを行う代表的な建設機械。俗に「ショベルカー」「ユンボ」「バックホウ」とも呼ばれます。アタッチメントを交換することで、掘削以外にも解体、破砕、掴み作業など様々な用途に対応できます。

・主な用途: 宅地造成、道路工事、基礎工事、河川工事、解体工事など

・特徴: クローラー(キャタピラー)式が多く、不整地での走行性に優れます。

・関連資格: 車両系建設機械(掘削用)運転技能講習、小型車両系建設機械(掘削用)特別教育など(機体質量による)

こうした機械が活躍する掘削工事の具体的な内容、安全に進めるための対策、必要な資格などについては、こちらの記事で確認できます。

掘削工事とは?掘削機の使用例や安全対策を徹底解説

【ホイールローダー】

・概要: 車体の前方に大きなバケットが付いており、主に土砂や砕石、除雪作業での積込みに使われます。「タイヤショベル」とも呼ばれます。

・主な用途: 砕石場、プラント、除雪、港湾荷役、農業・畜産など

・特徴: タイヤ式のため公道走行が可能(要登録・免許)で、機動性に優れます。大量の土砂などを効率よく運搬・積込むことができます。

【関連資格】

車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習、小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)特別教育など(機体質量による)

2. 整地・締固めに使われる機械

地面を平らにしたり、土やアスファルトを押し固めたりする機械です。

【ブルドーザー】

・概要: 車体前面のブレード(排土板)で土砂を押し出し、地面を平らにならす機械。整地のほか、掘削、盛土、牽引など幅広い作業に対応できます。

・主な用途: 道路工事、ダム工事、造成工事、除雪など

・特徴: 強力な推進力と牽引力を持ち、大規模な土木工事で活躍します。ブレードの角度を変えられるアングリングドーザ、傾けられるチルトドーザなどの種類があります。

・関連資格: 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習

【モーターグレーダー】

・概要: 車体の中央下部にある長いブレードで、地面を非常に精密に平らに仕上げる機械です。

・主な用途: 道路工事の路盤整正、圃場整備、除雪など

・特徴: ブレードの角度や高さを細かく調整でき、ミリ単位の精度で整地が可能です。主に仕上げ工程で用いられます。

・関連資格: 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習

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【ロードローラー】(締固め用機械)

・概要: 車体の重量や振動を利用して、土壌やアスファルト舗装を締め固める機械です。

・主な用途: 道路工事(路盤・アスファルト舗装)、盛土工事、空港建設など

・特徴: マカダム式、タンデム式、タイヤ式、振動式など様々な種類があり、目的や材料に応じて使い分けられます。

・関連資格: ローラーの運転の業務に係る特別教育

3. 運搬に使われる機械

土砂や資材などを工事現場内や現場間で運ぶための機械です。

【ダンプトラック】 

・概要: 荷台を傾けて土砂や資材を排出できるトラック。公道を走る「普通ダンプトラック」と、鉱山やダム工事現場など広大な敷地内で使用される「重ダンプトラック」があります。

・主な用途: 土砂運搬、砕石運搬、産業廃棄物運搬など

・特徴: 効率的な運搬作業に不可欠です。公道走行には対応する自動車運転免許が必要です。

・関連資格: (公道走行)対応する自動車運転免許、(不整地運搬車に該当する場合)不整地運搬車運転技能講習

【不整地運搬車】

・概要: クローラー(キャタピラー)や特殊なタイヤを備え、舗装されていない軟弱な地盤や傾斜地でも走行して資材などを運搬できる車両です。

・主な用途: 造成工事、トンネル工事、災害復旧現場など

・特徴: 悪路走破性に優れ、通常のトラックでは入れない場所での運搬作業を可能にします。

・関連資格: 不整地運搬車運転技能講習、不整地運搬車の運転(最大積載量1トン未満)の業務に係る特別教育

4. 吊り上げに使われる機械(クレーン)

重量物を吊り上げて移動させるための機械です。様々なタイプがあります。

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【クローラークレーン】

・概要: クローラーで走行する大型クレーン。安定性に優れ、超重量物の吊り上げや、吊り荷を保持したままの移動(吊り荷走行)が可能です。

・主な用途: 大規模建築工事、橋梁工事、プラント建設、港湾荷役など

・特徴: 不整地での作業に適していますが、移動速度が遅く、公道走行はできません(分解してトレーラーで運搬)。

・関連資格: クレーン・デリック運転士免許(限定なし)、移動式クレーン運転士免許、玉掛け技能講習

【ラフテレーンクレーン】

・概要: 大型タイヤを備え、不整地走行性と公道走行性を両立した自走式クレーン。「ラフター」とも呼ばれます。一つの運転席で走行とクレーン操作を行います。

・主な用途: 建築工事、土木工事、重量物据付など

・特徴: 日本で最も普及しているクレーンの一つ。機動性が高く、狭い現場にも対応できます。

・関連資格: 移動式クレーン運転士免許、大型特殊自動車免許(公道走行時)、玉掛け技能講習

【トラッククレーン】

・概要: トラックのシャシ(車台)にクレーン装置を架装したタイプ。走行性能に優れます。

・主な用途: 建築・土木工事、設備工事、重量物運搬・据付など

・特徴: 高速道路などを長距離移動するのに適しています。運転席とクレーン操作席が分かれているのが一般的です。

・関連資格: 移動式クレーン運転士免許、対応するトラックの自動車運転免許、玉掛け技能講習

5. 基礎工事に使われる機械

建物の土台となる杭を打ち込んだり、地面に穴を掘ったりする機械です。

【杭打ち機・杭抜き機 】

・概要: 油圧ハンマーやバイブロハンマーなどで、地面に杭(鋼管杭、コンクリート杭など)を打ち込む、または引き抜くための専用機械。

・主な用途: 建築基礎工事、土木基礎工事(橋梁、護岸など)

・特徴: アースオーガーと組み合わせて掘削と杭打ちを同時に行うものもあります。

・関連資格: 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習

【アースドリル機】

・概要: 先端にドリルを取り付け、回転させて地面に深い穴を掘る機械。場所打ち杭工法などで使用されます。

・主な用途: 場所打ちコンクリート杭工事、連続地中壁工事など

・特徴:比較的安価に施工ができる

・関連資格: 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習

そもそも基礎工事がどのような目的で行われ、どんな種類や工程があるのかについては、こちらの基礎工事の解説記事で詳しく説明しています。

基礎工事とは?工程や役立つ資格、年収・単価などを紹介

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6. 解体工事に使われる機械

建物の取り壊しなどに使われる機械です。

【解体用油圧ショベル】

・概要: 油圧ショベルに、コンクリートを砕く「圧砕機(クラッシャー)」、鉄骨を切断する「鉄骨カッター」、物を掴む「フォーク」などのアタッチメントを取り付けたもの。

・主な用途: 木造・鉄骨造・RC造の建物解体、内装解体など

・特徴: アタッチメントを交換することで、様々な解体作業に対応。ロングアーム仕様のものは高所解体も可能です。

【関連資格】

車両系建設機械(解体用)運転技能講習、小型車両系建設機械(解体用)特別教育など(機体質量による)

なお、解体工事の施工計画作成や現場管理を担う専門職として「解体工事施工技士」という資格があり、その役割は重要性を増しています。

解体工事施工技士とは?仕事内容やその受験資格、メリットを紹介

土木工事で活躍する主要な建設機械

道路、ダム、河川工事などの土木工事では、特に大規模でパワーのある建設機械が活躍します。

・大規模掘削・造成: ブルドーザー、大型油圧ショベル、スクレーパー(土砂の掘削・運搬・敷き均しを一台で行う)

・運搬: 重ダンプトラック、不整地運搬車

・締固め: 大型ロードローラー、振動ローラー

・基礎、杭打ち: アースドリル機、大型杭打ち機

土木工事の種類や規模によって、これらの機械が組み合わせて使用されます。

知っておきたい!小型建設機械(ミニ重機)の種類と特徴

近年、都市部の工事や小規模な現場、リフォーム、農業、DIYなど、小型建設機械(ミニ重機)の需要が高まっています。

・ミニ油圧ショベル(ミニユンボ): 車体重量6トン以下のものを指します。また、バケット容量が0.25平方メートル未満の油圧ショベルです。狭い場所での掘削、配管工事、造園などで活躍します。

・小型ホイールローダー: 小回りが利き、除雪や農業・畜産での飼料運搬などに便利です。

・ミニクレーン(かにクレーンなど): 狭い場所や屋内での資材搬入・据付作業に使われます。

・小型不整地運搬車(キャリアダンプ): 狭い現場での土砂や資材の運搬に役立ちます。

【小型建設機械のメリット】

・狭い場所でも作業できる

・運搬が比較的容易

・操作に必要な資格取得のハードルが低い場合がある(特別教育で操作可能な範囲が広い)

・レンタルなどで利用しやすい

一方で、パワーや作業範囲は大型機に比べて小さくなります。

【重要】建設機械の操作に必要な資格・免許一覧

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建設機械・重機の操作には、労働安全衛生法に基づく資格や免許が必要です。無資格での操作は法律で禁止されており、重大な事故につながる危険があります。主な資格・免許をまとめました。

【資格の種類】

・運転技能講習: 比較的大型の建設機械の操作に必要な資格。学科と実技の講習を受け、修了試験に合格すると取得できます。

・特別教育: 比較的小型の建設機械や特定の危険業務に従事するために必要な教育。学科と実技の教育を受けることで修了となります(試験はない場合が多い)。

・運転免許: クレーンなど特定の機械の操作や、公道走行に必要な免許。国家試験に合格する必要があります。

【機械の種類別 必要な資格・免許の例】

注意点:

・上記は代表例であり、機械の種類や作業内容によって必要な資格は細かく定められています。

・資格を取得しても、実際の操作には十分な訓練と経験が必要です。

・資格の詳細や講習・教育については、各都道府県の労働局や登録教習機関にお問い合わせください。

失敗しない!建設機械の選び方のポイント

建設機械を選ぶ際は、以下の点を考慮することが重要です。

・用途と作業内容: どのような作業(掘削、整地、運搬、吊り上げなど)を主に行うのかを明確にします。

・現場の状況、広さ、地形: 現場の広さ、狭さ、地盤の状態(軟弱地盤、不整地など)、傾斜などを考慮し、適切なサイズと走行方式(クローラー/タイヤ)を選びます。

・搬入経路: 現場までの搬入経路の幅や高さ制限、公道走行の可否を確認します。

・必要な能力: 作業に必要なパワー(掘削力、吊り上げ能力など)、作業範囲(アームの長さなど)を満たしているかを確認します。

・操作性と安全性: オペレーターが安全かつ効率的に操作できるか、安全装置は十分かなどを確認します。

購入コスト: 本体価格に加え、維持費(燃料費、メンテナンス費、保険料、税金など)も考慮します。

・レンタル、リースの検討: 使用頻度が低い場合や、特定の期間だけ必要な場合は、レンタルやリースが有効です。初期費用を抑えられ、メンテナンスの手間も省けます。必要な期間や機種を柔軟に選べるメリットもあります。

・資格: 操作に必要な資格を持っているオペレーターがいるか、または資格取得の予定があるかを確認します。

まとめ

建設現場に不可欠な建設機械・重機には、油圧ショベルやブルドーザーをはじめ、非常に多くの種類があり、それぞれが専門的な役割を担っています。この記事では、代表的な機械の種類と用途、土木工事や小型機械のニーズ、そして安全な操作に不可欠な資格・免許について解説しました。

建設機械を選ぶ際は、作業内容や現場状況、コストなどを総合的に判断することが重要です。また、操作には必ず適切な資格が必要であり、安全第一で作業を行うことが求められます。

この記事が、建設機械への理解を深める一助となれば幸いです。

(文/週刊助太刀編集部)

【参考】

トラックのミカタ

https://www.truck-five.com/tfbiz/archives/4060

wikipedia

https://www.rougi.or.jp/course/whole/tokubetu_sharyo

https://arav.jp/column/what-is-heavy-equipment/

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https://tokuworld.co.jp/blog/261

https://kenki-kyosyu.com/3054/

https://www.n-sharyo.co.jp/business/kiden/earthdril/earthdril-method.html

車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習

https://tokuworld.co.jp/blog/492

https://tokuworld.co.jp/blog/470

https://www.e-nexco.co.jp/activity/word_data/wording/popup/tunnel02.html

https://www.kyokuto-k.co.jp/glossary/20to/128.html

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https://shima-corp.com/labo/kenki/what-mini-hydraulic-excavator

https://www.kobelco-kenki.co.jp/products/loader/

https://arav.jp/column/spider-crane/

https://shima-corp.com/labo/kenki/what-carrier-dump

https://tokuworld.co.jp/blog/416#03

ローラー(締固め用)特別教育

不整地運搬車運転技能講習

https://www.royal-corp.com/ps/curriculum/idoushiki

https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/KkjReservation/Subjects/CourseListSkillSmallCrane.aspx

移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育

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