TOP インタビュー 内向的だったクロス職人がクラウドファンディングに挑戦!こだわりの道具と共にクロスの魅力を発信していく

内向的だったクロス職人がクラウドファンディングに挑戦!こだわりの道具と共にクロスの魅力を発信していく

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職人さんの道具や技術へのこだわりをご紹介する『こだわり』。今回は兵庫県姫路市のクロス職人、福岡優作さんをご紹介します。福岡さんのこだわりは何といっても壁紙です。通常、クロス職人は既製品の壁紙を使う事が多いですが、福岡さんはオーダーメイドの壁紙を作れる印刷機を導入する予定です。それもクラウドファンディングで導入するというユニークさ!

この記事では、福岡さんへのインタビューを通して、印刷機を導入した理由、クラウドファンディングに挑戦したわけ、福岡さんの仕事に対する思いをお伝えしていきたいと思います。

【プロフィール】
名前:福岡優作(ふくおか ゆうさく)
1982年生まれ。20歳でクロス職人の世界に入り、30歳に独立。2017年に夫婦で株式会社Linkplusを設立。顧客やチームの事を第一に考え、クロス職人の魅力を世に発信している。


株式会社Linkplus代表取締役 福岡優作さん(写真はいずれもご本人提供)

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父の仕事に憧れてクロス職人に

「元々、父がクロス職人で、仕事する姿を見ていてカッコいいと思ったのがクロス職人を目指したきっかけでした。最初に父の仕事を見たのは僕らの家をリフォームする時で、その姿に影響を受けました。」

と、福岡さんは語ります。お父様の仕事に憧れ、自然な流れでお父様の下でクロス職人の仕事を始めますが、3年後に外の親方の下で働くことになりました。

「父から『お前はうちにいると甘えてしまう。外に出て修行をしてこい』と言われて外に出されました(笑)。親元で修行する職人さんは多いと思いますし、息子だから敢えて厳しくする職人さんもいらっしゃると思いますが、父はそういうタイプではなく、私も甘えてしまう方だったので。」

修行先で感じた危機感、芽生えた責任感

福岡さんの修行先は、今までとは全く違う環境でした。

「4年ほど修行させて頂きましたが、この職場は平均年齢も若くて、22.3歳の若者にゼネコンの現場をまるまる任せるような職場でした。この職場は父の下にいた時と真逆で、親方は自分ではほとんど動かず、仕事の指示も出さないタイプでした。これにはびっくりしました。このままだと納期に間に合わない、何とかしないとと必死になって、夜中遅くまで、四六時中働いていました。」
この経験は、福岡さんにとって大きな成長に繋がりました。

「あの時任せてもらえた事で自分は大きく成長する事ができました。任せて貰える事がどれだけありがたい事かを知ってるので、今の若い子たちにはドンドン経験させてます。
僕がやるべき事は経験を積ませてあげる事と失敗した事に対して責任をとる事です。あの時の経験は今も役に立っています。それは職人としてというより、むしろ仕事を任せる側としてです。親方が仕事をしないとまわりが何とかしようとして動いてくれます。結果として、若手の職人が経験を積む事ができ、育っていきます。
相手を信用して任せるのは勇気がいりますし、私自身も職人として1から10まで自分でやりたいという気持ちがわいてきますが、それを抑えて仕事を任せる事で、本人の自信にも繋がりますし責任感も芽生えてきます。」

そして独立。仕事に没頭していた日々だったが、突然のクラウドファンディング挑戦

「父が体調を崩したため、父の下に戻って2年ほど手伝いをしていました。本格的にクロス職人として独立したのはその後、職人になって10年目の頃です。元々が内向的な性格だったのもあって、仕事一筋。当時は家と職場を行き来して、壁とだけ向き合ってるような日々でした。」


仕事に打ち込み続ける日々

そんな日々が一転し、福岡さんはクラウドファンディングに挑戦する事になります。

「クラウドファンディングを始めたのはある意味では成り行きというか、妻に全て用意されて始めました。」

奥様は福岡さんと真逆で、社交的でコミュニケーション能力も高く、積極的に外に出て人と関わるタイプ。そんな奥様の影響で福岡さんも外部の人と関わるようになっていきました。

「そんな頃、オリジナル壁紙を作れる印刷機クロス張りに使う特別な印刷機が欲しいと思っていたこともあり、いつかはクラウドファンディングに挑戦したいという気持ちが出てきました。でもそれはあくまで先の話。クラウドファンディングって色んな人達と繋がって、そこで色んな形で貢献してこそ、ようやく支援してもらえる立場になれると思ってたので私にはまだ早いと思ってましたが、関わる人が増えてきて、その人たちに色んな形で貢献してからでないと支援してもらえないと思っていました。
結局、妻に​​​​『いつかやってみたい』とポロっと言ったところ『やるなら今やれ』と言われて、知らないところでクラウドファンディングのチームが立ち上がってて、気づいたら準備が整っていました。それでやるしかない状況に追い込まれていました。(笑)」

抵抗感もあったが、壁紙の仕事の魅力を伝える為に情報発信

福岡さんはクラウドファンディングを始めたばかりの頃、自分から「応援して下さい」と言うことに抵抗を感じていました。

「まだ何も貢献出来てない中で応援して下さいと言いづらい気持ちは強かったです。色んな人たちと繋がりを作ろうとしている途中だったので、そんな中で応援して下さいと言いづらい気持ちは強かったです自分がやりたい事を人のお金でやるというイメージもあり、PRもしづらかったです。
ですが、途中から、お金を集める事が目的ではなく、壁紙の魅力を発信することや自分のやりたい事、仕事の魅力を発信する為にやっていると考えるようになって大きく変わっていきました。」

結果、福岡さんのクラウドファンディングは目標達成率456%で大成功。当初の目標金額である50万円から200万円に増額した上で達成する事ができました。

初めてクラウドファンディングは大成功

「この達成は妻を中心にサポートしてくれた方々、応援してくれた方々、そして見えない所で動いてくれた方々、温かいみなさんのおかげです。この達成には妻の存在が大きかったです。私だけだったら20万円もいかなかったと思います(笑)。笑いあり、喧嘩あり、涙ありの45日間でしたが、私たち夫婦2人をひとまとめに見て頂いて支援頂いたんだと思います」

クラウドファンディングページ

多くの支援を得て手に入れる、こだわりの道具

福岡さんがクラウドファンディングを通じて購入費用を調達したものは、オーダーメイドの壁紙を印刷できる印刷機でした。

「これは看板屋さんがよく使うような機材で、実際に商品の用途も8割近くが看板用のものです。通常、クロス職人が内装に使うクロスは既製品が多く、既製品のクロスに糊づけする事がほとんどです。ですが、この印刷機を使う事で、お客様の期待に沿えたオリジナルの壁紙を作る事ができるようになります。

クロス屋さんでこの印刷機を持っている職人はほとんどおらず、福岡さんも周りの職人仲間から「無謀な挑戦だ」と言われてるそうです。

「例えば最近はデジタルの進化と共に副業でデザインをされてる方も多いです。これからそういうクリエイターの方々と繋がっていって、それぞれのファンの方向けの壁紙を作ったりしながら広めていくのも面白いんじゃないかと思っています。」

父の下で甘えていた過去、だからこそ若手を信じられる

「うちは現場では社員一人と、常用として来てくれてる仲間で現場をまわしています。よく、最近の若い者はといった言葉を耳にしますが、私はそうは思っていません。私自身、父の元で実家で仕事していた時にどうしようもないくらいに怠けていたので、自分の頃よりだいぶマシです。だから腹もたたない(笑)
若い人達も、いずれしっかりと自立するようになると信じています。」

福岡さんは日頃から、人の悪口は言わない事、感謝の気持ちを仕事仲間に伝える事を心がけています。

「言葉には力があると思います。言葉一つでその人の人生が変わったり、精神的に追い込んだりもできてしまいます。また、言葉が人から人に伝わる時には尾ひれがついたり、ニュアンスが変わったりします。だから人の悪口は聞かないし言わないようにしていますし、逆に感謝する事があったら些細な事でもきちんと言葉にするようにしています。自分が意識する事で、周りもそういう雰囲気になると思ってやっています。」

また、福岡さんはスタッフに悩みが生まれた際に、個人の問題にせずチームの問題として受け止めるように心がけています。失敗はいくらしてもいいから、何かあったら自分に言うか、月1回のミーティングで共有するよう伝え、現場がまわるようにしています。


仕事はチームで、失敗も笑顔も共有していく

「最近、凄く嬉しい事があって、うちに来ている若いスタッフが現地で他の業者さんに『数か月でこれだけできるようになったのか』褒められたみたいなんですが、それに対して本人が『自分ができるようになったのは失敗しても許してくれる親方や仲間がいたからです。だから自分が褒められたというより、チーム全体、この会社が褒められたと思ってます』と長文メールで報告をくれました。」

クロス張りの魅力を、より多くの人に伝えていきたい

「この業界が3K(きつい・汚い・危険)と言われてると初めて知った時はすごくショックでした。しかしそれを機にもっとこの仕事の魅力を伝える必要があると思い、SNSをはじめたり、積極的に人と関わるようになっていきました。瞬時に空間のイメージを変えられるのがクロス屋の魅力。そして空間が変わる事によって人を笑顔にする事ができる。だからこそ、3Kといったネガティブなイメージを払拭して、『壁紙をファッションに』をモットーに壁紙の魅力を多くの人に知ってもらいたいと思っています。」
福岡さんが印刷機にこだわる理由も、こうした壁紙の魅力を伝える為です。壁紙をファッション感覚で楽しんでもらう事で、壁紙の魅力を多くの人に伝えていきます。

「ただ、業界を良くしていくという意味では魅力を伝えるだけでは不十分で、しっかりした補償や収入がついてこないと魅力的な業界とは言えません。だからこそ、いかに付加価値をつけていくかを皆が考えていく必要があると思います。それは特別な事だけではなく、例えば人不足と言われてる今、納期にまでになんとかしてくれる、フットワークが軽い、若くて将来性があるなどチームで動いてる事自体が付加価値になりつつあると思います。」

福岡さんにとって、仕事のやりがいは人を育てる事です。

「昔は自分の技術が上がっていく事がやりがいで、次は稼ぐ事がやりがいになっていました。そして次に人を育てる事にやりがいを感じるようになりました。そこからはずっと変わりません。人を育てる事で自分も共に成長させて貰ってます。」

福岡さんは若い職人を育てながら、こだわりの印刷機を使ってクロスの魅力を世に伝え続けます。

(文/赤木勇太)

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