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2021.12.8

大工の平均年収・給料・ボーナスは?年収1000万円稼ぐ大工の特徴や年収アップの方法を紹介

2021年12月8日更新

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建設業には様々な職種がありますが、その中でも「大工」が真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?そんな職人の代表格ともいえる大工ですが、技術や経験がものをいう世界であるため、職人の熟練度によって稼ぐ額が大きく異なります。実は、大工の平均年収は一般的なサラリーマンと比べると少ないといわれています。しかし、スキルや経験、働き方次第では平均を大きく上回る年収を得ることも十分可能です。

今回は、大工の平均年収・給料・ボーナスなどの収入事情を説明するとともに、稼げる大工の特徴や年収アップの方法を紹介します。本記事を読むことで、一般的な大工がどのくらい稼いでいるのかや、実際に収入を増やすためのヒントが得られるので、ぜひ参考にしてみてください。

大工の平均年収・給料・ボーナスは?

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、大工の平均年収は約378万円となっています。調査対象者の平均をみると、38.4歳の場合は月給が280,800円で年間賞与が407,700円となるため、以下の計算で平均年収を算出することができます。

280,800円(平均月給)×12ヶ月 + 407,700円(平均年間賞与)=3,777,300円

国税庁が公表している「令和2年分 民間給与実態統計調査結果」によると、給与所得者の平均年収は約433万円となっているため、大工の平均年収は一般的な平均年収よりも低いといえます。

データだけ見ると、大工は他の職業に比べて年収が低いと感じてしまうかもしれませんが、一概にそうと言い切ることはできません。なぜなら大工は他の職業に比べて見習い期間が長く、若年層が多くいるからです。

そのため、平均年収では実際に大工がどのくらい稼いでいるのかが計りづらくなっています。そこで、年齢別・経験年数別・会社規模別といった幅広い角度から見ていく必要があります。

年齢別の平均年収


参考:令和2年賃金構造基本統計調査
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、大工の19歳までの平均年収は約225万円、20歳~24歳までは約272万円と比較的低めとなっています。大工の場合は一人前になるまでの見習い期間があるため、その間の給与は低くなります。

若い大工さんの給料事情に関しては以下の記事で詳しく説明をしています。
若い大工の給与っていくら?日給月給制が多いのはなぜ?

仕事を覚え始め、一人前になってくる20代後半から30代後半までは年収400万円前後となります。そして業界経験を積み、熟練度が高まってくる40代になると年収はさらに上がり、45〜49歳の約541万円が平均年収のピークとなります。

このように、若いうちは修行期間ということで年収は低めとなっていますが、しっかりとスキルや経験を積んでいけば着実に年収が上がる職業だということが分かります。

経験年数別の平均年収


参考:令和2年賃金構造基本統計調査
どの職業でも同じことですが、経験年数が多ければ多いほど年収は高くなります。特に大工は技術職なので、経験年数が長いほど年収も高くなります。

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査を参考にすると、経験年数が15年以上の場合だと平均年収が約425万円となります。この中には、すでに第一線を退いた方も含まれていると推測できるため、現役として働いている方の年収はさらに高いと考えることができます。

会社規模別の平均年収(大工)

参考:令和2年賃金構造基本統計調査
最後に、会社規模別の平均年収(大工)を紹介をします。
一般的な職業の場合、会社規模が大きくなればなるほど年収が高くなるとイメージする方も多いでしょう。実際、会社規模が大きいとそれだけ売上や利益も大きくなるため、社員に還元される分も大きくなる傾向があります。

しかし、大工の場合は必ずしも会社規模と年収が比例するとは限りません。上記のデータを見ると、1000人以上いる会社の大工は平均年収が約289万円であるのに対し、10〜99人規模の会社の大工は平均年収が約382万円となっています。

一概に小規模の企業に勤めている大工の方が稼いでいるとは言えませんが、規模の大きい会社に行けば稼げるというわけではないことが分かります。

大工は技術職なので、年収を上げるには何よりも自身の技術・スキルが必要です。年収を上げていくには、需要の高いスキルを伸ばしていくか、独立を検討することが大切です。

年収1000万円を超える大工とは

大工の中でも年収1000万円を超える人はほんの一握りです。大工として年収1000万円を目指すには、特殊なスキルを持っているか、独立して自身で事業を行うかのどちらかになるでしょう。ここでは、年収1000万円以上を稼ぐ大工について紹介します。

特殊なスキルや資格を持っている

大工の中でも、他の大工と差別化できるようなスキル・資格を持っている方が高年収を得ているケースが多いです。

たとえば、大工の中でも「宮大工」は特殊な建築スキルが求められるため、年収が高いといわれています。宮大工とは、神社や仏閣・城郭などの建築補修を手掛ける大工を指します。神社や仏閣は、一般住居とは建て方が大きく事なっており、木組み工法という木と木を組み合わせて立てる技法を使っています。木組工法は専門的な技術や知識が必要になるため、宮大工になるためには最低でも10年間の下積みが必要となりますが、その分高い年収が得られやすくなり、中には年収1000万円を超える宮大工もいます。

また、大工として働くために必要な資格はありませんが、持っておくと有利になる資格はあります。たとえば、「木造建築物の組立て等作業主任者」は国家資格なので、より大きな現場や責任のある仕事を任せてもらいやすくなります。他にも、「建築大工技能士」や「木造建築士」なども資格を持っていると、より多くの取引先から信頼を得ることができ、仕事の幅も広がるでしょう。

資格はスキルや知識を持っていることの証明になりますし、独立後に営業をする際にも役立つので持っておくと非常に便利です。

独立開業している

前述した大工の平均年収を見ると、会社勤めで年収1,000万円に到達するのはレアケースであり、ハードルが非常に高いのが現状です。

年収1,000万円を稼ぐ大工のほとんどが、独立して自ら事業を行っている大工です。親方として独立し、自ら価格交渉を行い、高単価の仕事を多くこなすことで、一般企業に務めている大工より年収を多くもらう可能性は高くなります。

独立して大工が年収1000万円目指すには

最後に独立した大工がどのようにして年収1000万円を目指すのかについて解説します。なかなかハードルは高いかもしれませんが、努力次第では到達できるかもしれません。

独立して年収を上げるには2つのアプローチがあります。ひとつは仕事1件あたりの単価を上げる、もうひとつは受ける仕事の量を増やすです。

独立してまもない時期ですとまだ十分に仕事相手がいないので、単価上げはなかなか難しいでしょう。しかし、実績がつき始め、仕事を選ぶことができるようになれば単価交渉もできるようになります。

仕事の増やし方に関しては以下の記事で解説しております。
一人親方がすべき仕事をもらう3つの方法を紹介!

また、下請けではなく、元請になると発注者と直接交渉ができるようになるため、下請けの時よりも条件が良い内容で契約することができます。最初のうちは難しいかもしれませんが、ゆくゆくは元請け業者になることを目指して事業に取り組むことをおすすめします。

もう一方で、受ける仕事の量を増やす方法もあります。たとえば、一人親方の場合は一人で作業を行うため、受けられる仕事の量に限りがありますが、法人を設立し作業員を雇用すれば、組織としてより多くの仕事を受注することができるようになります。

自分が行っている作業ができる大工を雇ったり、サポートに入ってもらったりすることで効率良く仕事を回すことができるようになり、受注できる案件数も増えその分の売上も増えるため、結果として自分の収入も増やすことが可能になります。

更に年収1000万を着実に目指すのであれば、法人化をして事業の拡大を検討してみてください。法人化して従業員を雇用するこで、一人ではできなかった仕事なども受注できるようになり、受けられる仕事がどんどん増え、収入を増やすチャンスが増えるでしょう。

ただ、継続して多くの仕事を得るには、より多くの取引先とつながる必要があります。しかし、自身の人脈だけでは限界がありますよね。そこで、建設業の取引先探しができるインターネットサービスなど新たな方法を使ってこれまで出会えなかった取引先を探すのも選択肢の一つです。

 

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