世は空前のサウナブーム。サウナ好きを公言する著名人も多く、「サ活」という言葉も一般的になってきました。一方で、現場が変わる職人さんの中には、新しい現場でお気に入りのサウナを探したいという方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、『サウナ活動家』やのしんさんに新しい場所でサウナを見つける方法と、職人さんにオススメの都内のサウナを取材しました。
[聞き手=赤木勇太]
▼やのしんさん
サウナ活動家/ライフキャリアパートナー。
「なるべく長く日本にサウナ文化が残るように」をメインテーマに、サウナに関するブログやイベント運営、チラシ制作等を行う。本業はシステム開発会社の営業/キャリア支援。
1986年生まれ、静岡市出身、川崎市在住。
興味/関心は、銭湯・フォートナイト・シーシャ・音楽ライブ比較研究・原始仏教・日本酒。
Twitter:https://twitter.com/zakkurisauna
blog:https://zakkurisauna.hateblo.jp/
目次
サウナブーム黎明期、友人のすすめで「ととのい」にハマる
赤木:サウナ活動家って珍しい肩書きですが、やのしんさんがサウナを知ったきっかけをお聞きしていいですか?
やのしん:サウナにはまったのは5年前くらいで、サウナにはまってた地元の友人に熱烈にPRされたのが始まりです。「ととのう!」(※非日常的な心地よさを得る)とか「サウナジャンキーさんが…」とかサウナ界隈の専門用語を使ってサウナの魅力を語りだして、あまりにしつこいんで一緒にサウナに行きました。
赤木:あまりにしつこいんで(笑)
やのしん:私は地元が静岡で、「サウナしきじ」という全国でもサウナの聖地と呼ばれる施設が近所にあったので、そこに一緒にいったら彼の熱量も落ちつくだろうと思っていってみたんですが、そこで「ととのい」を感じてハマってしましました。
赤木:付き合いで行ったらハマってしまったんですね。
やのしん:そこから帰省する時は毎回その友人と「サウナしきじ」に行くようになって、そのうち一人でも住んでいる神奈川や都内の施設を開拓するようになってますますハマるようになりました。
休職時の気分転換からサウナ活動家へ
赤木:ブログでサウナの発信をされていますが、これも何かきっかけがあったんですか?
やのしん:ブログは2018年の2月から始めました。その時、ITエンジニアだったんですが、メンタルの不調で3週間休職することになったんですが、特にすることがなくて。このまま部屋で寝ていたらもっと調子が悪くなると思ってブログをやろうと思ったのがきっかけです。元々、文章を書くのが好きだったんで。
赤木:何もしないより、好きなことに打ち込んでる方が気持ちも上向きますよね。
やのしん:それで何をテーマにブログを書こうか考えてた時に、一番好きだったサウナが思いつきました。当時はサウナを専門に扱うブログはほとんどなくて、個人が感想やレポートを書く程度。初心者向けにサウナの用語解説をしてるコンテンツが少なかったので、これだとサウナに興味のある人はネットで検索しても困ってしまうんじゃないかと思い、そういう人たちをターゲットにしたものにしようと思って方向性が定まりました。
赤木:初心者へのハードルを下げるのは重要ですよね。
やのしん:何事もそうですけど、ブームが大きくなるかどうかはいかにライト層を沼へとナビゲートしていくかにかかってますからね。
今ではメーカーとコラボしたり、サウナーの有名人とイベントを開催することも(ザっくりととのうサウナ入門 より)
サウナの魅力
赤木:やのしんさんが思うサウナの魅力って端的に言うと何だと思いますか?
やのしん:『身近でコスパの良いリフレッシュ方法』ですね。精神的なストレスも肉体的なストレスも解消する事ができます。
赤木:特に職人さんの仕事はどちらの負担も大きいですからね。
やのしん:その両方を解消してくれるのがサウナの魅力です。金額の面でも、サウナなら1000円くらいで済みます。低価格だけど得られるスッキリ感が大きいというコスパの良さも魅力ですね。後は、『サウナめし(サウナ後の食事)』もありますね。略して「サ飯」とも言われますが。
赤木:サ飯って最近よく聞きますね。
やのしん:サウナの直後って五感が研ぎ澄まされていて、味覚や嗅覚も鋭くなっています。なので、いつもと同じ食事でも、サウナ後だといつもより美味しく感じられます。これもサウナの魅力ですね。
赤木:サウナ後のお酒も、解放感もあって楽しそうですね。
新しい現場で新しいサウナを開拓
赤木:やのしんさんが職人さんにサウナをおすすめする理由を教えてもらえますか。
やのしん:職人さんの仕事って朝が早いじゃないですか。だから睡眠がちゃんと取れてるかが仕事のパフォーマンスに関わってくると思うんです。サウナに通うと自律神経が正常に機能するようになって、睡眠の質が良くなったり、入眠までが早くなったりするんで、職人さんには特におすすめですね。
赤木:確かに、サウナでととのって睡眠を取ると、翌日も元気に起きれそうですね。
やのしん:職人さんの仕事って色んな現場をまわれるじゃないですか。サウナ好きな職人さんだったら、その土地その土地にあるサウナを楽しめますよね。そのように新しいサウナを開拓しやすい環境であることも、職人さんにサウナをおすすめする理由です。
お気に入りのサウナの探し方
赤木:とはいえ新しい場所でお気に入りのサウナを探すのって難しいと思うんですが、なにかおすすめの探し方ってありますか?
やのしん:僕がおすすめするのは『サウナイキタイ』というwebサイトですね。これは例えるなら食べログのサウナ版で、全国各地のサウナ施設のデータベースがあり、口コミ情報が並んでいます。
赤木:こんなサイトがあるんですね!すごい。。
やのしん:駅名や地名でサウナを検索できますし、サウナの室温や水風呂の水温に始まり、休憩のイスが何脚あるか、アメニティがどれだけ充実しているかなど、凄く細かいところまで書いています。
赤木:めちゃくちゃ網羅されていますね。
やのしん:自分がどんなサウナが好きか分かってる方は条件で絞り込めばいいですし、それがわからない方はサ活投稿(口コミ投稿)がいくつあるかを目安にするのが人気かどうかの目安になっていいと思います。
赤木:スタンプラリーみたいにその地域のサウナを全制覇とか目指しても面白そう 笑
やのしん:今のサウナブームはこのサイトがあったからと言っても過言じゃないです。
『サウナイキタイ』サイトトップページ
都内のおすすめサウナ5選
赤木:やのしんさんが職人さんにおすすめする都内のサウナを教えていただけますか?
やのしん:まずは選考基準からご説明します。職人さんにおすすめという事で、いわゆる『映える』場所よりも、昔ながらのたたずまいのサウナをチョイスしています。
赤木:そっちの方がリラックスできそうですね。
やのしん:あとは、職人さんは熱いサウナが好きな方が多そうなイメージなので、熱いサウナがある施設を。また、日々の仕事を終えて利用するので、混みすぎを回避できそうなサウナを選びました。
赤木:ありがとうございます。それでは解説をお願いします。
サウナ&カプセルミナミ学芸大店
やのしん:ここはいわゆる昭和ストロング(カラカラに乾燥していてアツアツのサウナ)と呼ばれるサウナです。最近はフィンランド式サウナの影響で温度が中温で湿度が高い施設がトレンドになっていますので、昭和ストロングなサウナは少なくなってきています。
赤木:フィンランド式サウナってよく聞きますね。
やのしん:それにここはジムが併設されているので、ジムで鍛えてサウナに入りたいってニーズもあるかもしれませんね。
赤木:職人さんでジムに通ってる方も多いですからね。
やのしん:あと、この店の向かいにある「とんかつLab」っていうトンカツ屋が絶品です。
赤木:サ飯も楽しめる!
やのしん:ここはアボカドサンライズポークという、アボカドオイルを含んだ飼料で育てた豚肉を使用していて、旨味たっぷりだけど脂っこくないトンカツなんです。
カプセルホテル&サウナ ロスコ
やのしん:ここはサウナ&カプセルミナミよりもパワフルな昭和ストロング系で、都内で昭和ストロングといったらここです。
赤木:アツアツでカラカラのサウナですね。
やのしん:ここは水も特徴的で、地下の天然水を利用しているので、水風呂が気持ちいいのも魅力です。駒込駅を降りてすぐの立地なのに露天風呂があるのも有難いです。
サウナホテルニュー大泉 稲荷町店
やのしん:ここは隠れ家的な存在で、稲荷町駅の近くにあるのに全然発掘されていない感じの老舗サウナです。
赤木:確かに、隠れ家っぽい雰囲気が出てますね。
やのしん:昭和っぽいたたずまいで風情があっていいですよね。ここは男性専用のサウナになりますが、ロウリュ(熱波サービス)が他の施設に比べてかなり大雑把で、一部では「雑ロウリュ」とも呼ばれています。
赤木:雑ロウリュ(笑)
やのしん:普通はサウナストーンにアロマ水をかけて、ウチワやタオルなどを使って一生懸命に熱波を送るんですが、この施設では熱波師のスタッフさんが大きなビート板みたいなものを使って力感なくやっています。
赤木:他のサウナとかなり違いますね
やのしん:でも、やる気がないということでもなくて、無理なく必要最低限の力でやっている感じが伝わるので、受けてて悪い感じがしないんですよね。
赤木:全力でやってると逆にそれが伝わってリラックスできないのかもしれないですね。
やのしん:最近はどこのサウナもロウリュのレベルが上がってるので、大雑把なロウリュを受けると逆に新鮮に感じて面白く思えちゃいますね。
清春湯(きよはるゆ)
やのしん:ここは数年前に改装して綺麗になりましたが、最近の銭湯にありがちな今風のデザイナーズ銭湯としての改装じゃなく、昔ながらの風情を可能な限り残していて、きれいだけど良い意味で今っぽくないのが魅力です。
赤木:いい感じの雰囲気ですね。都内の銭湯って感じ。
やのしん:清春湯は水風呂がキンキンに冷えていることで有名です。一般的に、水風呂の温度って18度くらいなんですけど、ここは冷たい時だと水温が10度くらいになります。
赤木:サウナによって水風呂の温度って違うんですね!
やのしん:ふつうの水道水だと季節によって水温が変化するんですが、日本の温浴施設は一般的にチラーと呼ばれる冷却機で冷やして一定の水温に保っています。清春湯はその水温設定が特に低い設定なんです。水風呂って最初はみんな苦手ですが、慣れるとと気持よく感じるようになって、より冷たい水を求めるようになっていきがちなんです。
赤木:そこまでして水風呂を冷たくしてたんですか 笑
美しの湯
やのしん:ここはサウナ好きからこっそり愛されている、隠れ優良スーパー銭湯です。派手さはないですが、サウナも水風呂もいいし、露天風呂も充実しています。特に女性からの支持が厚い印象がありますね。
赤木:スーパー銭湯だと身近で行きやすいのもいいですね。
コミュニケーションツールとしてのサウナ
やのしん:サウナを試して効果があると思ったら、同僚とか後輩にサウナを奢ったりしてみて欲しいと思っています。
赤木:一緒にととのいを感じたらお互いの関係も良くなりそうですね。
やのしん:サウナ室に長くいるとかよりも、水風呂を気持ちいいと思えればサウナに入り続けたくなると思います。その壁を超えるチャンスを作って、色んな人を沼に引き入れて欲しいですね 笑
赤木:水風呂を克服するポイントとかってありますか?
やのしん:慣れない間は片手を胸において、もう片手をへそのところにおいて入ると、冷たさがやわらぎます。ぜひ職人さんにも、もっとサウナが広まってほしいですね。
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